テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は1日、男子シングルス1回戦が行われ、
西岡良仁(日本)が元世界ランク12位の
P・H・マチュー(フランス)との予選勝者同士の対決を6-4, 2-6, 6-7 (7-9), 6-1, 6-2のフルセットで制し、四大大会初勝利をあげて2回戦進出を果たした。
>>全米オープン対戦表<<この試合、第1セットを先取した西岡は第2セットを落とし、第3セットではタイブレークで4本のセットポイントを握るも、それを活かせずセットカウント1-2とする。
その後、第4セットは序盤で鋭いバックハンドと俊敏なフットワークを武器にブレークに成功した西岡が失速するマチューの隙をついて圧倒。ファイナルセットは第5・第7ゲームでブレークすると勢いに乗り、グランドスラム初の勝利を手にした。
両者は今回が初の対戦だった。
2回戦では、第30シードの
T・ベルッチ(ブラジル)と
J・ワード(英国)の勝者と対戦する。
現在19歳の西岡は今大会の予選3回戦で過去6連敗していた
K・エドモンド(英国)に3本のマッチポイントをしのいで逆転勝利をおさめ、2年連続の本戦入りを決めた。
昨年の全米オープンでは、予選3戦を勝ち抜きグランドスラム初の本戦出場を果たすも、本戦1回戦で体調不良により途中棄権をし、悔しさが残る結果となっていた。
今年の全仏オープンでも本戦入りを決めた西岡は、本戦1回戦で
T・ベルディヒ(チェコ共和国)に食らいつくもストレート負け。グランドスラムでは今回が3度目の本戦出場。
ATPツアーでは2月のデルレイビーチ・オープンで予選3戦を勝ち抜いて本戦に出場。本戦1・2回戦をいずれもストレートで勝利し、ツアー初のベスト8入りを果たした。
また、昨年の9月に行われたアジア競技大会決勝で第1シードの
ルー・イェンスン(台湾)を撃破し、日本男子シングルスでは1974年の坂井利郎以来となる40年ぶりの金メダルを獲得している。
一方、敗れた33歳のマチューは世界ランキングで2008年に自己最高の12位を記録したベテラン選手。これまでキャリア4勝をあげており、現在は世界ランク80位に位置する。
今年の全仏オープン1回戦では
錦織圭(日本)と対戦しており、その時は錦織がストレートで勝利した。
また、その他の日本勢では、昨年準優勝で第4シードの錦織は1回戦で世界ランク41位の
B・ペール(フランス)に敗れて初戦で姿を消している。
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