テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会初日の31日、四大大会初優勝を狙っていた第4シードの
錦織圭(日本)は世界ランク41位の
B・ペール(フランス)に4-6, 6-3, 6-4, 6-7 (6-8), 4-6のフルセットで敗れ、初戦で姿を消した。試合後、
松岡修造(日本)氏が1日に自身のブログを更新し、ショックの大きさを綴った。
>>全米オープン対戦表<<「ただいま放心状態の松岡修造・・・、同時に放心状態の錦織圭選手・・・どうしてこうなってしまったのか、わからない・・・」
この試合、錦織は第1セットを落とすも、第4セットのタイブレークではマッチポイントを2本握った。しかし大事な場面でミスを犯してしまい、ペールに勢いを与えてしまった。
最後はこの日21本目のサービスエースをペールに決められ、昨年ファイナリストの錦織は3時間14分で敗れた。
松岡氏は「テニス選手として、その気持ちは痛いほどよくわかる。なぜなら圭のテニスは悪くなかった!からだ。ただ、自分のペースに持っていくことができなかった・・・」と綴った。
激しいラリー戦からドロップショットを放つなど、トリッキーなプレーをしてきたペールについては「斬新なテニス、訳がわからないテニス、教科書にないテニス、まさに・・・ペールゾーンテニス(無我の境地テニス)だった。本当にペールは曲者だった!あまりにも常識外テニスだったので、圭はまったく自分のリズムをつかむことができなかった。」と評価した。
また、バックハンドの強打を武器とするペールを「なんでわざわざバックハンドに回り込んで攻撃するんだ!女子テニスにはあるが男子では考えられないこと。ここまで回り込んでくるのは想定外・・・」と松岡氏。
最後に「圭が一番悔しいのは間違いない。」と錦織を気遣い「そして全米オープン後に待ち構えているデ杯(入れ替え戦)、楽天ジャパンオープン、そしてATPファイナル
に向けて切り替えて行かなければいけない。だた、これはそう簡単ではない。そこを乗り越えた時、圭がまた大きく成長していることを期待したい。」と今後の活躍を期待した想いを綴った。
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