今月行われた男子テニスツアーのロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード)で、対戦相手の
S・ワウリンカ(スイス)へ侮辱的な発言をした
N・キリオス(オーストラリア)に、条件付きではあるが28日間のATP大会への出場禁止と2万5千ドル(約302万円)の罰金が追加されると月曜日に決定した。
その追加されたペナルティは、2016年2月24日までの6ヵ月間で、キリオスがある条件を満たせば免除される。グランドスラム大会はATPが管轄する大会ではないため、来週から開催される今季最後のグランドスラムである全米オープンへの出場には問題ない。
男子プロテニスを統括するATPはキリオスの事件の検証を終えており、キリオスに対して“悪質な行い”だったと伝えていた。
8月12日に行われた試合では、コートサイドのマイクがキリオスの発言を拾っていた。それには、キリオスの同胞である
T・コキナキス(オーストラリア)がワウリンカのガールフレンドと言われている女性と関係を持ったと発言していた。
「大変酷いことで、テニスというスポーツのイメージを傷付けるものだった。」と語るのはATPのルールと競技を管轄する部署の副部長であるG・D・ブラッドショー。
「ニック(キリオス)は後悔の念を表しており、このことで彼が多くを学び、ツアーや他の選手への自身の行動や発言に責任があるということを学んでくれればと願っている。」
もしキリオスが今後ATP大会で罰金に値するような発言や行動で、合計して5千ドル(約60万5千円)にのぼる罰金となるような違反などが行われなければ、この追加された出場禁止と罰金は撤回される。
ATPは既に8月13日にキリオスへ1万ドル(約121万円)の罰金を科している。加えて、試合中にボールパーソンへスポーツマンらしからぬ発言をしたとして2千500ドル(約30万2千円)の罰金も科されている。
(STATS - AP)
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