テニスのグランドスラムで5度の優勝を誇る
M・シャラポワ(ロシア)が12月に
錦織圭(日本)らを招き、アメリカのロサンゼルスで盛大なテニス・イベントを行うと公にした。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校のUCLAテニス・センターで行われるスポーツ・アンド・エンターテイメント・イベントを主催するシャラポワは、錦織の他に2003年の全米オープン・チャンピオンの
A・ロディック(アメリカ)、
J・ソック(アメリカ)、
M・キーズ(アメリカ)、
L・ロブソン(英国)を招待する。
2日間に渡って行われるこのイベントは、シャラポワvsキーズ、錦織vsソックのシングルスなどが予定されている。
そして引退した選手では、ロディックに加えて1989年に史上最年少でグランドスラム優勝を果たした
M・チャン(アメリカ)も参加者の候補に入っているという。チャンは現在、錦織のコーチをしていることでも知られている。
このイベントはもちろんエキシビションではあるものの、シャラポワは真剣にプレーをするつもりで、他の参加者にもそうして欲しいと願っていると語る。
「年が明けてすぐに行われる大きな大会である全豪オープンへ向けて、誰もがしっかりとした準備になるようなイベントを行いたいと考えていた。公式戦のような試合をして大会へ準備が出来るような。このイベントを真剣勝負をするものにしたい。」
そう語るシャラポワは、31日から始まる今季最後のグランドスラムである全米オープンへ向けて体調を整えるために、ここまで2週連続で行われていた女子プレミア大会を右足の怪我を理由に欠場している。
「エキシビションでは笑ったり笑いをとったりしながらの場面が多く見られる。それはアスリートの性格などが見れて良いものでもある。でも12月は、新たに始まるシーズンへ向けてしっかりとした準備をしなければならない時期でもある。」
「それに、見に来てくれているファンが我々に望むレベルでもプレーするのは大切なことで、このイベントではそんなテニスを見せてほしい。」とシャラポワは、電話でのインタビューで答えていた。
もちろん、公式戦ではないこのイベントでは、コメディアンによるショーも催される計画でもある。アメリカで有名な女性コメディアンのチェルシー・ハンドラーもこのイベントに参加し、テニスをしたり観客を楽しませる一員になっている。
カリフォルニア州ロサンゼルス地区ではかつて、女子プロテニス大会が開催されていた。最後に開催されたのは2009年だった。女子ツアーの最終戦もロサンゼルスで開催され、直近では2002年から2005年まで行われていた。
「ロサンゼルスはスポーツをする上で最高のコミュニティなのです。しかし、今ではあまりテニスの大会は行われていない。」
と語るシャラポワは、このイベントをシーズン開幕へ向けて、そして全豪オープンへ向けての毎年の恒例行事にしたいと考えている。
「どんなイベントになるかを確かめるには、今年のイベントは最高の機会になるでしょう。最初の年はいくつかの細かい調整も必要。長い間構想を練ってきた。質の高いイベントにしたい。観客もそれを期待しているはずだから。」と、このイベントに対する思いを述べていた。
『マリア・シャラポワ&フレンズ・プレゼンテッド・バイ・ポルシェ』と称するこのイベントは、12月12・13日に開催される。
(STATS - AP)
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