テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)に四大大会初優勝を狙う
錦織圭(日本)が出場を予定している。世界ランク4位の錦織は、今年7つの偉業を成し遂げており、グランドスラム初のタイトル獲得に期待が寄せられる。
【自身初・さらに大会初の3連覇達成】2月、メンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)決勝で
K・アンダーソン(南アフリカ)にストレートで勝利し、自身初・大会史上初の3連覇を達成。
【キャリア通算200勝達成】2月、アビエルト・メキシコ・テルセル男子(メキシコ/アカプルコ、ハード)1回戦で
A・ゴンザレス(コロンビア)に勝利し、キャリア通算200勝を達成。
【世界ランク自己最高位】3月、アビエルト・メキシコ・テルセル男子(メキシコ/アカプルコ、ハード)で準優勝を飾り、大会後に発表された世界ランキングでは自己最高となる4位へ浮上。
【クレーで2連覇、日本人最多記録】4月、バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、クレー)でノーシードの
P・アンドゥハル(スペイン)をストレートで下して、自身9度目のツアー優勝を飾り、大会2連覇を達成。
キャリア通算9勝は、
クルム伊達公子(日本)を抜き日本人最多記録となった。
【82年ぶりの快挙】5月、全仏オープン(フランス/パリ、クレー)4回戦で
T・ガバシュビリ(ロシア)に勝利し、大会初のベスト8進出を果たした。この8強入りは日本男子で1933年にベスト8へ進出した
佐藤次郎(日本)以来82年ぶりの快挙で、日本勢で5度目のこと。佐藤次郎が1931年と33年に2度、女子では沢松和子が1975年に、さらにクルム伊達が1995年に準決勝へ進出している。
【キャリア通算10勝目】8月、シティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード)で今季3度目の優勝、キャリア通算10勝目をあげた。さらに大会後の世界ランキングで自己最高タイの4位へ返り咲いた。
【ナダルに初勝利】8月、BIG4の一角である
R・ナダル(スペイン)をストレートで破り、連敗を7でストップして初白星をあげた。同大会では準決勝で
A・マレー(英国)に完敗した。
シティ・オープンで5試合、ロジャーズ・カップで4試合、合計9試合をこなした錦織の身体はピークを迎え力尽き、現在開催中のW&Sオープン男子を欠場。
今季最後のグランドスラムである全米オープンは31日から開幕する。昨年は準優勝を飾っている全米オープンで、錦織は四大大会初優勝を飾ることが出来るのだろうか。
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