男子テニスツアーのシティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード)は7日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードで世界ランク5位の
錦織圭(日本)が大会初のベスト4進出を決めた。同62位で世界最速のサービス記録保持者である
S・グロス(オーストラリア)に6-4, 6-4のストレート勝ち。この試合で錦織は世界トップ5の力を見せつけた。
身長193センチのグロスは2012年の下部大会である韓国チャレンジャーで時速263キロのサービスを叩き出した。これは世界最速記録となっている。
そのグロスに対し錦織は強烈なサービスに苦戦したが、得意のリターンを武器にグロスの頭上を超すロブを決めるなどで試合の主導権を握った。さらに自身のサービスゲームではファーストサービスが入った時に78パーセントの確率でポイントを獲得し、1度もブレークを許さず1時間26分で勝利を手にした。
両者は今回が初対戦だった。
準決勝では第3シードの
M・チリッチ(クロアチア)と18歳の
A・ズベレフ(ドイツ)の勝者と決勝進出をかけて対戦する。もしチリッチが勝ち上がった場合、昨年の全米オープン決勝以来となる対戦が実現する。
錦織にとって今大会は、左足の負傷で棄権したウィンブルドン以来 約1カ月ぶりの公式戦。初戦は世界ランク95位の
J・ダックワース(オーストラリア)に2時間19分で逆転勝利、3回戦では第16シードの
L・マイェール(アルゼンチン)をストレートで下した。
2013年のシティ・オープンは3回戦で
M・バグダティス(キプロス)、昨年は準々決勝で
R・ガスケ(フランス)に敗れている。
>>シティ・オープン対戦表<<
■関連ニュース■
・錦織 4強で全米再現の可能性・18歳ズベレフ 錦織戦の可能性も・錦織 ナダルに抜かれ7位へ