女子テニスのバンク・オブ・ウエスト・クラシック(アメリカ/スタンフォード、ハード)は4日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク24位の
S・リシキ(ドイツ)を1-6, 7-6 (7-4), 6-2の逆転で撃破して2回戦進出を決め、今季ツアー初勝利をあげた予選勝ち上がりの
クルム伊達公子(日本)が公式ブログを更新し、試合を振り返った。
両者は今回が通算4度目の対戦で、クルム伊達はリシキから初の勝利を手にした。
「逆転勝利!しかも1-6,1-4まであまりにも一方的。サーブはドカドカすごいところに入ってくる、私のサーブはリターンでドカドカ打たれちゃうし、主導権握るところにはなかなか持っていけない。パワーとスピードでねじ伏せされっぱなし。」とリシキの強烈なサービスとストロークに圧倒され、あと2ゲームのところまで迫られていたクルム伊達。
しかし「相手の1stサービスの確率が下がってきたこと、サービスのコースの傾向が少しずつ読め始めたこと、そんなこともあって1-4からジワジワと追い詰めることができ始めました。」と反撃の糸口を見つけ、なんとか追いついてタイブレークの末に第2セットを奪い返した。
勝敗のかかる第3セットでクルム伊達は、2度ブレークに成功してセットカウント5-2で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチ。40-0から40-30とされたが、3度目のマッチポイントでクルム伊達のボールがネットインして試合終了となった。
試合後、ネットインしたことをクルム伊達はリシキに対して両手をあげて謝り、1時間56分のフルセット戦の末に制した。
「リターンのボールを打ったらネットに当たり、そのボールが相手側ギリギリにポトリと落ちてゲームセット。ちょっとすっきりした終わり方じゃなかったけど、運が味方をしてくれたことには間違いない。」とマッチポイントについて綴った。
今季WTAツアー初勝利をあげたクルム伊達は、2回戦で第4シードの
Ka・プリスコバ(チェコ共和国)と対戦する。
また、
土居美咲(日本)も予選を勝ち抜き本戦入り。本戦では初戦突破し、2回戦で第2シードの
A・ラドワンスカ(ポーランド)と対戦する。
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