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復活ロディックの心境

男子テニスツアーのアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード)ダブルスで一時的な復帰を果たす元世界ランク1位のA・ロディック(アメリカ)は、自身のテニス人生の歴史を刻んだ大会で再びコート立つことに不思議な気持ちでいる心境を明かした。

友人であるM・フィッシュ(アメリカ)の引退への花道としてペアを組んでコートに立つ32歳のロディックのツアー初のタイトル獲得は2001年の同大会だった。また、2012年のアトランタ・オープン優勝は、現役最後の優勝。2012年に引退したロディックは、この1週間だけ公式戦の舞台に立つ。

ロディックは月曜日に、アメリカ期待のジュニアである17歳のF・ティアフォとエキシビション・シングルスを行ったが、そのエキシビションの前に受けたインタビューで「高校生のパーティーへ戻るには年齢がいきすぎたような気分さ。」と語っていた。

ロディックとフィッシュは主催者推薦でダブルスの本戦にエントリーしている。

2010年・2011年に2連覇を達成しているフィッシュは、今年の全米オープンを最後に引退する意向を表明したばかり。今大会ではダブルスに加えてシングルスにも出場し、今後はシティ・オープンとW&Sマスターズに出場してから全米オープンに臨む予定。

フィッシュは2012年3月のマイアミ・マスターズでの敗戦の夜に激しい不整脈に襲われた。

ロディックは引退を表明してからのフィッシュが明らかに変化したと話す。

「彼(フィッシュ)が引退を表明して以来、最後の時が明白になってちょっと肩の荷が下りたように見受けられる。もう長い付き合いだし、何か出来たらと願っていた。」

ロディックは、フィッシュが病気と戦いながら現役を続けている姿を見ているのはとても辛かったと本音を語った。

「とても深刻な問題と戦っているんだと、屋根の上から叫びたかった。そんなやり方を彼は望んでいなかった。その状況から抜け出すやり方は、僕が決めることではなかった。」

フィッシュとロディックのダブルスは通算19勝6敗で、最後にペアを組んだのは2012年。

今大会、ダブルスではB・ブライアン(アメリカ)/ M・ブライアン(アメリカ)組が2001年以来の出場、第1シードでエントリーしている。シングルスではJ・イズナー(アメリカ)が4年連続の第1シードで出場している。

ロディックが今大会へ出場する最大の理由はフィッシュとのダブルスだった。それに加えて、現在世界ランク274位のティアフォとのエキシビションが組まれた。

「自分はきっと若手との対戦で打たれ強いんだと思う。」と語ったロディックは、ティアフォが最も好きな選手の1人だと伝えられた。「若者は大体、倒したいと思う前にそうやって言うんだ。」とジョークを飛ばしていた。

このエキシビションは、次世代のアメリカ人選手の育成へ向けてロディックの試みでもある。

全米テニス協会会長に任命されたばかりのM・ブラックマンは、ティアフォや他の若い選手達にとって、ロディックのような選手は大切な指導者だと語っていた。

「この職についてから最初の2カ月で最も励みになったことは、ロディックやフィッシュ、そしてJ・ブレイク(アメリカ)らチャンピオン達がまたコートに戻って指導し、直接選手達と触れ合おうとしてくれる気持ちが見れたことです。」とブラックマンは、引退した選手含め先輩達の若手への活動に感激していた。

(STATS - AP)

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