テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、四大大会初優勝を狙う第5シードの
錦織圭(日本)が3時間22分で初戦突破。世界ランク55位の
S・ボレッリ(イタリア)を6-3, 6-7 (4-7), 6-2, 3-6, 6-3のフルセットで振り切った。左足ふくらはぎの治療を受けるなど不安がある中、足の状態については「そんなに悪くはない」と、試合後に錦織はコメントした。
【会場でしか買えない 全英タオル】前哨戦のゲリー・ウェバー・オープンで左足ふくらはぎを負傷し、準決勝の試合途中で棄権した錦織。
この日も左足を気にする場面やトレーナーに治療を受けるなど万全ではない中、初戦はなんとか乗り切った。両者は昨年のウィンブルドン3回戦で対戦しており、その時もフルセットの末に錦織が勝利していた。
「勝てたことは嬉しかったですね。タフな相手なので、長くなるかもとは思っていました。足の状態もそんなに悪くはないので、多分大丈夫だと思います。」
この試合、ボレッリのキレのあるストロークに苦戦した錦織は、14本のサービスエースを叩き込んだ。さらに46本のウィナーを決め、ボレッリのサービスゲームでは12度のブレークチャンスから5度のブレークに成功した。
「アップダウンはありましたけど、ファーストの入りがもうちょっと良くなれば、3セットで勝てると思う。サーブも修正出来たらしていきたいと思います。」
2回戦では
J・ソウザ(ブラジル)を破った世界ランク60位の
S・ヒラルド(コロンビア)と対戦する。
2回戦に向けて「プレー自体は良かったので、集中力を保つことと、もう少し修正出来たらもうちょっと良くなると思います。」と、錦織。
上位シード勢が順当に勝ち進んだ場合、錦織は3回戦で第28シードの
P・クエバス(ウルグアイ)、4回戦では第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)か第17シードの
J・イズナー(アメリカ)、そして準々決勝では第1シードで昨年覇者の
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する組合せとなっている。
過去のウィンブルドンでは昨年の4回戦進出が自己最高成績。もし錦織が今大会で準々決勝へ進出した場合、
松岡修造(日本)以来の日本人男子20年ぶり、またグランドスラム4大会全てでベスト8進出を果たすこととなる。
コーチの
M・チャン(アメリカ)は妻のアンバーが第3子を授かっており、家族と共に過ごすため、今大会には帯同していない。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>ウィンブルドン対戦表<<
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