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大健闘 錦織に奇跡起きず

テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は2日、男子シングルス準々決勝が行われ、四大大会初優勝を狙っていた第5シード錦織圭(日本)はアウェー戦で大健闘するも、最後、奇跡は起きなかった。地元の大声援を一身に受ける第14シードのJW・ツォンガ(フランス)に1-6, 4-6, 6-4, 6-3, 3-6の激闘の末に敗退。日本男子で1933年以来となる82年ぶりのベスト4入りとはならなかった。

2セットダウンから2セットオールに追いつき、これまで相性の良かったツォンガに対して、ファイナルセットでは錦織に試合の流れが傾くかと思われた。

4回戦からハチマキを巻いていた錦織は、準々決勝でもハチマキ姿で登場。強風が吹く中で始まった錦織とツォンガの1戦。今大会好調の錦織だったが、ツォンガ戦では別人だった。

センターコートのフィリップ・シャトリエはツォンガへの大歓声。錦織は完全なアウェーの状況に加え、第1・2セットでは明らかに身体が硬く、ミスを連発。

ポイント間で足を動かし、ツォンガの強力なフォアハンドを封じようとバックハンドへボールを集めて、なんとか反撃の糸口を見つけようとするが、全てと言っていいほど上手くいかなかった。

チャンスボールを叩いてもことごとく拾われ、最後は錦織がミス。前に出てツォンガにプレッシャーをかけようとするもネット。流れを変えようとドロップショットを放つも決まらない。

ファーストサービスの入る確率も低く、サービスゲームでリズム乗れないことが影響して、第1セットではサービスキープすら出来なかった。さらに錦織は、伸びのあるフォアハンドを打つツォンガの球威におされた。

第1セットの第4ゲームで審判に抗議、第2セットの第6ゲームではラケットを投げつけた錦織は、ブーイングを浴びた。

対照的にツォンガはサービスエースを決めるなどで勢いに乗り、笑顔が出るほどの余裕。ホームでの戦いを楽しんでいるようだった。

この絶体絶命だった状況の中、第2セットの第7ゲームを終えた時点で、観客席に金属片が落ちて、観客が怪我を負うハプニングが起きた。

30分以上の中断が挟まるも、試合が再開。ここから錦織の逆襲が始まる。

冷静さを取り戻したのか、それまでキレがなかったショットに伸びが出て、ラリー戦になればポイントは錦織。いつの間にか試合は錦織ペースになり、セットカウントは2-2。ツォンガに対する観客の声援も少なくなり、錦織は会場の空気を自分のものにした。

勝負のファイナルセット、第4ゲーム、錦織のサービスゲームで試合が動く。

40-15と錦織がゲームポイントを握るも、ダブルフォルトを犯したことが影響してツォンガに痛恨のブレークを許す。ここからツォンガと観客はさらに加速するのに対し、錦織は反撃を見出せずに敗れた。

試合を通して錦織は52本の凡ミス、6本のダブルフォルト。トータルポイントはツォンガ149、錦織129。また、ツォンガの強烈なファーストサービスが入った時には83パーセントの高い確率でポイントをとられ、44本のウィナーを決められた。

敗れはしたものの、今年の錦織は結果を残している。全豪オープンでベスト8へ進出。クレーコートシーズンでは、バルセロナ大会でクレー初2連覇、昨年準優勝のマドリッド・マスターズで4強入り。ローマ・マスターズでは王者N・ジョコビッチ(セルビア)が雄叫びをあげるほどの善戦。

全仏オープンが終わった錦織、これからは芝のシーズンへ突入する。4回戦が最高成績であるウィンブルドンで、錦織は再びグランドスラム初優勝へ挑戦する。

【錦織圭 全仏オープン戦歴】

<2015年>
・1回戦 勝利 P・H・マチュー(フランス) 6-3, 7-5, 6-1
・2回戦 勝利 T・ベルッチ(ブラジル) 7-5, 6-4, 6-4
・3回戦 勝利 B・ベッカー(ドイツ) 不戦勝
・4回戦 勝利 T・ガバシュビリ(ロシア) 6-3, 6-4, 6-2
・準々決勝 敗退 JW・ツォンガ 1-6, 4-6, 6-4, 6-3, 3-6

<2014年>
・1回戦 敗退 M・クリザン(スロバキア) 6-7 (4-7), 1-6, 2-6

<2013年>
・1回戦 勝利 J・レヴィン(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-0
・2回戦 勝利 G・ゼミヤ(スロベニア) 6-1, 5-7, 6-1, 6-4
・3回戦 勝利 B・ペール(フランス) 6-3, 6-7 (3-7), 6-4, 6-1
・4回戦 敗退 R・ナダル(スペイン) 4-6, 1-6, 3-6

<2011年>
・1回戦 勝利 ルー・イェンスン(台湾) 6-1, 6-3, 6-4
・2回戦 敗退 S・スタコフスキ(ウクライナ) 1-6, 6-3, 3-6, 6-7 (3-7)

<2010年>
・1回戦 勝利 S・ヒラルド(コロンビア) 2-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-2, 6-4
・2回戦 敗退 N・ジョコビッチ 1-6, 4-6, 4-6

<2008年>
・予選1回戦 勝利 J・M・アラングレン(アルゼンチン) 1-6, 6-3, 6-2
・予選2回戦 敗退 S・グロイル(ドイツ) 2-6, 5-7

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(2015年6月3日5時27分)

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