テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は1日、男子シングルス4回戦が行われ、前人未到10度目の全仏制覇を狙う第6シードの
R・ナダル(スペイン)は快進撃を続けている今大会台風の目、
J・ソック(アメリカ)を6-3, 6-1, 5-7, 6-2で下して6年連続の8強入りを決めた。準々決勝でナダルは、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第20シードの
R・ガスケ(フランス)の勝者と対戦する。
2セット先取したナダルは、第10ゲームでサービングフォーザマッチを迎えるも、ボールの勢いが失速したことが影響し、ソックに反撃されてこの試合初めてセットを落とす。
しかし、第4セットではサービスの調子が狂い始めたソックの隙をつき、第3ゲームでブレークに成功する。その後トップの意地を見せたナダルがセットカウント3-1で勝利した。
ナダルは今回の勝利によって、全仏オープンでの通算成績を70勝1敗とした。唯一の敗戦は2009年の
R・ソダーリン(スウェーデン)戦での1敗のみ。
過去の全仏オープンでナダルは、初出場した2005年から4連覇、2010年から昨年まで5連覇と同大会で前人未到の9度の優勝という大記録を打ち立ている。
今年は自身のもつ記録を塗り替えられるか期待がかかっているが、今季のクレーシーズンでナダルは結果を残せておらず、前哨戦のマスターズ3大会も無冠。相性の良い全仏オープンも、今年は連覇が途絶えるのではという憶測が飛び交っていた。
しかし、今大会では不調を払拭するプレーを披露、順当な勝ち上がりを見せている。
ベスト8進出を決めたナダルは、準々決勝で第1シードのジョコビッチと第20シードのガスケの勝者と対戦する。
ジョコビッチがガスケに勝利した場合、今大会目玉の1つであるナダルとジョコビッチは準々決勝と早いラウンドで対戦する。両者が対戦した場合、44度目の激突となる。
一方、敗れたソックは、今大会の1回戦で第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を破ると、2回戦で
P・カレノ=ブスタ(スペイン)、3回戦では
B・コリッチ(クロアチア)を下す勢いで、四大大会初のベスト16進出を果たす快進撃を続けてきていた。
今回は全仏オープンで9度の優勝を誇るナダルに挑戦するも、クレーキング・ナダルに快進撃を阻止される結果となった。
>>全仏オープンドロー表<<
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