テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は28日、女子シングルス2回戦が行われ、
F・スキアボーネ(イタリア)が第18シードの
S・クズネツォワ(ロシア)との元全仏女王対決を6-7 (11-13), 7-5, 10-8の大接戦の末に制した。今大会のダブルスで
クルム伊達公子(日本)とペアを組む元トップ10プレーヤーのスキアボーネが、かつての力を取り戻してきた。
全仏オープン2009年覇者のクズネツォワ、翌年2010年に全仏を制したスキアボーネの2回戦は、3時間49分の激闘となった。
現在の世界ランキングを92位とする34歳のスキアボーネだが、2011年には4位を記録した実力者。打つ時に「アヒー!」と声を出し、
R・ナダル(スペイン)のように上へ振り上げるスイングのフォアハンド、片手のバックハンドがスキアボーネの特徴。
これまで6大会でタイトルを獲得しているスキアボーネだが、近年は思うような結果を残せていない。
しかし、この日は、今大会の前哨戦の1つであるマドリッド大会で
M・シャラポワ(ロシア)らを破り決勝へ進出していた好調クズネツォワを逆転で破った。
凡ミスの数はスキアボーネの45本に対し、攻撃的なクズネツォワは52本だった。
2010年の全仏オープンでは決勝で
S・ストーサー(オーストラリア)を破り、グランドスラム初優勝を飾ったスキアボーネ。この優勝はイタリア人女性として初の四大大会優勝だった。
3回戦でスキアボーネは、世界ランク100位の
A・ミトゥ(ルーマニア)と顔を合わせる。
また、初戦突破しているクルム伊達とのダブルスでは、2回戦で第13シードの
M・クライチェック(オランダ)/
B・ストリツォワ(チェコ共和国)組と対戦する。
>>全仏オープン女子ドロー表<<
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