テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は25日、男子シングルス1回戦が行われ、
伊藤竜馬(日本)が第28シードの
F・フォニュイーニ(イタリア)に3-6, 2-6, 2-6のストレートで敗れ、大会初の勝利をあげることが出来なかった。
フォニュイーニのサービスゲームから始まった第1セット、第2ゲームからラブゲームでブレークされた伊藤竜馬は、序盤はフォニュイーニに左右に揺さぶられ、走らされる苦しい展開を強いられた。
序盤よりサービスの調子を上げてきた伊藤竜馬は、第9ゲームでフォニュイーニのドロップショットがネットにかかり、ブレークバックのチャンスが訪れる。
しかし、このチャンスをフォニュイーニにしのがれデュース。バックハンドのダウンザラインを決め、再び伊藤竜馬にブレークバックのチャンスが来るも、ものに出来ず第1セットをゲームカウント3-6で落とす。
続く第2セットでは、伊藤竜馬のバックハンドがネットを越えず、第1ゲームからブレークを許し、第3ゲームでも伊藤竜馬のバックハンドがアウトしてブレークされ、ゲームカウント0-3とリードされる。
しかし、第4ゲームで伊藤竜馬がブレークバックに成功し、第5ゲームをキープして2ゲーム連取。ここから勢いをつけたかった伊藤竜馬だが、第7ゲームで再びブレークを許し、サービスゲームをキープされてこのセットも落とす。
後がなくなった伊藤竜馬は第3セット、第1ゲームでフォアハンドがアウトしてブレークを許し、第3ゲームでもブレークを許し、その後もペースを掴むことが出来なかった伊藤竜馬は、ストレートで敗れることとなった。
過去同大会で伊藤竜馬は、2012年にストレートインで大会初の本戦入りを果たすも、
A・マレー(英国)に敗れるが善戦を演じた。2011・2013・2014年は予選に出場するが、いずれも本戦入りを逃した。
昨年の楽天ジャパン・オープンで
S・ワウリンカ(スイス)を破る金星をあげた伊藤竜馬は今シーズン、香港のチャレンジャーで準優勝、京都のチャレンジャーでベスト4進出を果たすが、その後は思い通りの結果を残せていない。
今回は全仏オープンの本戦に2度目の挑戦となったが、世界ランク27位のフォニュイーニに敗れることとなった。
また、その他の日本勢では第5シードの
錦織圭(日本)が初戦突破するも
添田豪(日本)は1回戦敗退、女子は
奈良くるみ(日本)と
土居美咲(日本)が2回戦へ駒を進めている。
一方、勝利したフォニュイーニは、現在世界ランク27位だが、2014年3月に自己最高位となる13位を記録。
クレーコートを得意とし、今季は
R・ナダル(スペイン)にクレーで2勝あげている。
フォニュイーニは、2回戦で予選勝ち上がりの
G・エリアス(ポルトガル)と
B・ペール(フランス)の勝者と対戦する。
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