今週行われている男子テニスツアーのドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権男子(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、賞金総額2,503,810ドル、優勝賞金505,000ドル)に第2シードでエントリーしている
R・フェデラー(スイス)は、男子国別対抗戦であるデビスカップへ今年は出場する意思がない事を明かした。昨年フェデラーはシーズンを通してデビスカップに出場し、祖国スイスを初優勝へと導いていた。
《デビスカップ優勝の記事はこちら》昨年のデビスカップでは、決勝戦でフランスを3勝1敗で下す立役者となったフェデラー。史上最多となる17度のグランドスラム優勝を誇るフェデラーだったが、それまでデビスカップでの優勝は成し遂げていなかった。
3月6日から8日にかけて行われる今年のデビスカップ1回戦でフェデラーの祖国スイスは、2連覇を目指しベルギーと対戦する。その試合の布陣に入っていないフェデラーはその1回戦ばかりでなく、その後のデビスカップへも出場する気持ちがない事も加えていた。
「それほど難しい決断ではなかった。本当に正直に言うと、長い間テニスを続けて来た。そして去年の優勝で自分が望む事は何でも出来るんだとようやく思えるようになったんだ。」と33歳のフェデラーは、出場中の大会会場でのインタビューに答えた。
ベルギーとの1回戦へ臨むスイス・チームの布陣には、2014年の全豪オープン覇者である
S・ワウリンカ(スイス)の名前も入っていない。
フェデラーは1999年以来これまでデビスカップには26度出場し、50勝17敗の成績を残している。
「これまでのテニス人生を通して、デビスカップは大きな重荷であり、その他の多くの物より大きな問題となった事の1つだったと言わざるを得ない。」とフェデラーは、デビスカップへの思いを語り「テニス協会や国際テニス連盟から本当に大きな責任を他の誰より常に感じていた。だからやっと皆と一緒に優勝にたどり着けた事は本当に嬉しく思っている。」と続けていた。
2014年にシーズンを通してデビスカップに出場した事は、自分自身にとってと言うより一緒に戦ったチームメイトの為だとも語った。
「正直なところ、自分のためと言うよりはチームメイトのためにした事なんだ。M・ランマーや
M・キウディネッリ(スイス)やスタン(ワウリンカ)達に優勝させたかったんだ。なぜなら、彼等はそれに値する選手だからさ。だから今年、自分は出場しないと言うのはすぐに決断出来たんだ。」
フェデラーは今年のデビスカップへの出場の意思がないと明言したものの、ワウリンカは1回戦後のデビスカップへの出場は決めかねていると言う。
フェデラーは「スタンは次の試合か9月の試合など、スイスがワールドグループにいられるようになるための試合には出場して欲しいと思っている。自分やスタンがいなくても勝てるかも知れないし、それは誰にも分からない事。もちろん、誰もベルギー戦でスイスが勝つとは思っていないのは明らかだけどね。」と、気持ちを述べていた。
しかしながら、フェデラーが2016年にブラジルはリオデジャネイロで行われるオリンピックにスイスを代表して出場するためには、今年と来年のうちに少なくとも1度はデビスカップに出場しなければならない。
国際テニス連盟が定めた決まりでは、オリンピックに出場するためには、その前年かオリンピックが開催される年に、デビスカップに祖国を代表して少なくとも1度は出場しなければならないとされている。
フェデラーはまた、オリンピックのテニス競技に主催者推薦を受ける可能性もあるとされている。
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