男子テニスツアーのカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、ハード、賞金総額1,221,320ドル/優勝賞金19万5,000ドル)は6日、シングルス1回戦が行われ、前年度チャンピオンで第2シードの
R・ナダル(スペイン)が予選を勝ち上がった
M・ベレー(ドイツ)の前に6-1, 3-6, 4-6の逆転で敗れる波乱に見舞われた。
ナダルにとってテニスツアーで今季初戦となったこの試合は、昨年10月に行われたスイス・インドアの準々決勝で17歳の
B・コリッチ(クロアチア)に敗れて以来の試合だった。ナダルは昨年の終盤では虫垂炎に悩まされており、その試合の敗退後には手術を決断。11月3日に手術を受けていた。
《ナダル 手術の記事はこちら》「このような事は長い間コートから離れていたり、公式戦から離れていてリズムを失っていると起こること。久々の試合だったこともあり、勝ちたい気持ちが強かったために、より緊張してプレーしてしまった。怪我からの復帰には時間がかかるもの。」とナダルは試合後に語っていた。
昨年、ウィンブルドン直後にもナダルは手首の怪我から3ヶ月のツアー離脱を余儀なくされ全米オープンを欠場する結果に。9月の北京でのチャイナ・オープンで復帰するも準々決勝敗退。その後の上海マスターズでは、初戦となった2回戦で同胞の
F・ロペス(スペイン)の前に敗退していた。
この日の試合でナダルは、勝敗が決まる第3セットの最後のゲームで、ベレーから3度のブレークポイントを掴みゲームカウントを5ー5にするチャンスを手にしながらも取りきれず、1時間56分で敗退してしまった。
「これからはこんな辛い思いをなるべくしないように、より激しい練習をするのみ。良い結果を出したいと言うモチベーションや熱い思いはこれまでと変わらない。だからきっとまたベストな状態に戻れるはず。なるべく早めにそうなれると願っている。」と語るナダルは、試合を重ねる事で本来の調子を取り戻せると感じている。
現在世界ランク127位のベレーは、第2セットの第4ゲームでナダルからブレークを奪うとゲームカウント3ー1とリードしそのセットを奪った。第3セットでも第1ゲームでブレークに成功し、リードを守り勝利を手にした。
2人の子供がいる34歳のベレーは、これまでトップ5選手からの勝利を飾った事がなかった。そして今季限りでの引退を発表していた。
「本当に信じられない。今年が現役最後のシーズンなんだ。だから必死に戦ったんだ。」と試合後に語ったベレーは、これまでナダルと2度対戦しており、そのいずれの試合でもあっさり敗れていたが、この日は嬉しい勝利となった。
ベレーは2回戦で主催者推薦のM・サフワット(エジプト)を6-3, 6-1で下した
I・ドディグ(クロアチア)と対戦する。
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