男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は12日、グループAの予選ラウンドロビン2試合目が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)を6-3, 6-0の快勝で下し、2勝目を飾った。
第1セットではいきなり2ゲームを奪われワウリンカにリードを許したジョコビッチは「最初の2ゲームは彼が良いプレーをしていた。それでも特にイラついたりはしなかった。その後は自分でもびっくりするようなテニスが出来たんだ。」と、続く13ゲーム中12ゲームを奪う猛攻を見せた自身のプレーに満足げだった。
今大会2連覇中のジョコビッチはこの日の勝利で、インドアでの連勝を29へと伸ばすと共に、ここまでの2試合でわずか5ゲームしか落とさない好調ぶりを発揮している。
完敗だったワウリンカは「心配などしていない。最近彼(ジョコビッチ)と対戦した選手は、皆ストレートで負けているんだからね。」と、特に気にはしていないようだった。
ジョコビッチは予選ラウンドロビンの最後の試合となる
T・ベルディヒ(チェコ共和国)との対戦を勝利で飾ると、この4年で3度目となるトップ通過で準決勝トーナメントへ進出する。
既に予選ラウンドロビンで2勝を上げているジョコビッチに対し、ベルディヒはこの日初めて勝利を飾り1勝1敗とした。ジョコビッチのいるグループAは最後の試合まで4選手全員に準決勝進出の可能性は残されている。
この日の試合でワウリンカは、ベースラインから主導権を握りジョコビッチを防戦一方にさせるなど、好調なスタートを切っていた。
ジョコビッチのサービスで始まったこの試合、第1ゲームから鮮やかな片手バックハンドで攻めるワウリンカは3度目のブレークポイントを決めるといきなりリードを奪った。しかしワウリンカの勢いは、集中力を高めたジョコビッチによって阻まれた。
ゲームカウント2ー0から一気に5ゲーム連取されたワウリンカは、そこまでの好プレーが嘘のようにミスを連発し始めてしまい、流れはジョコビッチへと大きく傾いていった。
第2セットもジョコビッチの勢いは止まらず、ワウリンカにわずか7ポイントしか与えないどころか、1ゲームも奪われることなく1時間5分で全豪オープン・チャンピオンを退けた。
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