11月8・9日に行われる女子国別対抗戦のフェドカップ決勝戦に、祖国チェコ共和国を代表してエースとして出場する
P・クヴィトバ(チェコ共和国)は、初戦で対戦するドイツ代表の
A・ペトコビッチ(ドイツ)から勝利を飾り、この4年間で3度目の優勝へ向けて好スタートを切りたいと感じている。
今年のウィンブルドンを制したクヴィトバは、ペトコビッチに直近では2連敗を喫しているが、両者の最後の対戦はいずれも2011年にまで遡る。「最後に対戦したのはかなり前の事。彼女(ペトコビッチ)はここへ来て良い状態になっている。」とクヴィトバは、金曜日に行われたドロー抽選会後に試合へ向けてコメントしていた。
続けて「彼女のプレーに関してはちょっとしか知らないけど、どんなプレーを明日へ向けての戦術とするか、話し合いを持つわ。彼女に対してじゃなくて、自分自身に対してしっかり集中する必要がある。」と試合へ向けての気持ちも明かしていた。
チェコ共和国は2011・2012年と連続優勝を飾っている強豪国。一方のドイツは、1992年以来の優勝を狙う。
ドイツ代表のペトコビッチは「本当に緊張しているわ。でもそれを良いエネルギーや前向きなモチベーションへと変換出来るように努めなければ。」と試合へ気持ちを整えていた。
そして「ペトラ(クヴィトバ)はとても素晴らしい選手。彼女の方がちょっと経験値が高いだけ。でも今週は良い準備が出来ていて、全てに対して万全な状態だわ。」と、ペトコビッチは力強くコメントしていた。
ペトコビッチは先週ブルガリアはソフィアで行われた第2の最終戦と言われているトーナメント・オブ・チャンピオンズで今季3度目となる優勝を飾りフェドカップの決勝戦を迎える。
その決勝戦が行われるチェコ共和国入りを果たしているペトコビッチは「ここへはたくさんの前向きな気持ちを持って訪れている。」と先週の好調さを自信に変えて試合へ臨む。
初日のもう1つのシングルスとなるのが
A・ケルバー(ドイツ)と
L・サファロバ(チェコ共和国)の対戦。これまで両者は2012年に1度だけ対戦があり、その時はケルバーがサファロバを下していた。
二日目となる日曜日には、リバース・シングルスが行われる。その日の第1試合ではクヴィトバがケルバーと、その後第2試合でサファロバがペトコビッチと対戦する。そして決勝戦の最後の試合として行われるダブルスでは、チェコ共和国からは
A・フラヴァコバ(チェコ共和国)/
L・フラデカ(チェコ共和国)組が、ドイツからは
J・ゴルゲス(ドイツ)/
S・リシキ(ドイツ)組が登場する。
「これが現時点での我が国の最強のダブルス・ペア。もし勝敗が2勝2敗となっても、最高のペアが待っている。」とチェコ共和国のペトル・パーラ監督が語っていた。
ドイツは今回の決勝戦へ向けて、1992年に現監督であるB・リットナー氏と共に出場しドイツを優勝へ導いた
S・グラフ(ドイツ)さんからビデオ・メッセージが送られている。
チェコ共和国の応援団には、チェコ共和国出身の
M・ナブラチロワ(アメリカ)さんがスタンドで観戦に訪れると推測されている。
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