男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は30日、シングルス3回戦が行われ、第6シードの
錦織圭(日本)が世界ランク12位で第10シードの
JW・ツォンガ(フランス)を6-1, 4-6, 6-4で下し、大会初の準々決勝進出を決めたと同時にアジア人男子初の最終戦出場に王手をかけた。
両者は今回が5度目の対戦となり、錦織はツォンガとの対戦成績を4勝1敗とさらにリードを広げた。
この試合、第1セットは錦織ペースで試合が進み、ゲームカウント6-1であっさり錦織が先取した。しかし、会場ではツォンガコールが起こり、その声援に答えるようにツォンガが徐々に調子を上げていき、錦織はサービスキープにも苦しんだ。
ファイナルセットにもつれ込んだこの試合は、最後まで勝敗が分からない状況だったが、最後はツォンガのミスで錦織がフルセットの末に勝利をものにした。
スポーツチャンネルGAORA SPORTSで生中継され、試合直後に行われたインタビューで錦織は「またタフな3セットで、最後までどっちに転ぶか分からない状況だったので、最後マッチポイントをしっかり決められたので良かったです。」とコメントした。
ファイナルセットについては「セカンドセットで彼(ツォンガ)のバックに集めすぎて読まれていたり、彼の好きな展開に自分がもっていってしまったので、ファイナルはなるべく左右に散らして自分にチャンスがよりくるように攻めていきました。」と話した。
先週出場を予定していたバレンシア・オープン欠場後の調子については「(痛みは)まったく無いですね。この2試合、3セットだったのでなるべく回復に時間を割いて、明日また頑張りたいと思います。」
準々決勝で対戦する第4シードの
D・フェレール(スペイン)については「また長いラリーになると思うので、なるべく彼の思い通りにならないように自分のテニスをしっかりして、明日も勝てるように頑張ります。」と意気込みを語った。
現段階ではまだ最終戦出場が確定していない錦織だが、次のフェレール戦で勝利をおさめるとアジア人男子初の最終戦出場が確定する。
同日に行われたシングルス3回戦で、
A・マレー(英国)が
G・ディミトロフ(ブルガリア)に勝利したことで、マレーは最終戦出場の切符を手にし、残りの枠は3枠となった。
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