テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)で世界ランク2位の
R・ナダル(スペイン)の欠場により、第2シードとして出場する同ランク3位の
R・フェデラー(スイス)が優勝した場合、ナダルを抜き2位に浮上する。
ナダルはウィンブルドンをベスト16で終え、ハードコートシーズンに備えていた練習中に右手首を痛め、全米オープン出場のため昨年優勝したロジャーズ・カップ、W&Sマスターズの2大会を欠場したが、間に合わず惜しくも欠場とした。
《ナダル 全米オープン欠場の記事はこちら》ナダルは8月18日付けの世界ランキングで10,670ポイント保持している。昨年の全米オープンで優勝を果たしているが、今年は欠場のため2,000ポイントを失うこととなり、9月8日付けの世界ランキングで8,670ポイントとなることが確定している。
フェデラーは現在7,490ポイント保持し、昨年の全米オープン4回戦で
T・ロブレド(スペイン)に敗れている。そのため昨年以上の成績を出せばポイントが加算され、優勝した場合9,310ポイントとなり、ナダルを抜いて2位に浮上する。
フェデラーが2位に戻った場合、2013年5月以来の2位返り咲きとなる。
フェデラーは6月のグラスコートシーズンから好成績を収めており、ゲリー・ウェバー・オープンで優勝、ウィンブルドンで準優勝、ロジャーズ・カップで準優勝、W&Sマスターズで優勝し、キャリア80勝達成と好調を維持している。
《フェデラー W&Sマスターズ優勝の記事はこちら》フェデラーは今年の全米オープン1回戦で同ランク77位の
M・マトセビッチ(オーストラリア)と対戦し、上位シード勢が順当に勝ち進んだ場合、3回戦で第25シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)、4回戦で第15シードの
F・フォニュイーニ(イタリア)、準々決勝で第7シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)、準決勝で第4シードの
D・フェレール(スペイン)、決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する可能性がある。
同ランク1位のN・ジョコビッチは全米オープンをどのような結果で終えてもランキングに変動は無いが、優勝した場合13,570ポイントと、更に加算されランキング1位独走となる。
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