元世界ランク1位で2003年の全米オープンを制した
A・ロディック(アメリカ)が、同胞で親交の深い
M・フィッシュ(アメリカ)とのペアで来年の全米オープンのダブルスに主催者推薦で出場する可能性がある事を全米テニス協会が明らかにした。
それはもしロディックが、公式戦へ出場する正規の手続きを行った場合での可能性だとも加えていた。
ロディックはアメリカのスポーツ・メディアに、来月行われる全米オープンにフィッシュとのペアで男子ダブルスへの出場を希望したものの、公式戦へ出場する手続きが間に合わない事からそれが実現しなかったとの発言を今週していた。
ロディックは2012年の全米オープンを最後に現役を引退。そしてプロテニス選手として正式にその名を登録から抹消していた。プロテニス選手は、判ドーピング機構のルールにより、ドーピング検査などを受ける事を義務付けられており、公式戦へ復帰するためにはその試合の3ヶ月前には正式な手続きを取らなければならないと言うルールが存在している。
その手続きをしていなかったロディックは、ルール上今年の全米オープンには出場する事が不可能と言う判断が下されたのだった。
全米テニス協会のスポークスマンのクリス・ウィッドマイヤー氏は現地水曜日に、全米テニス協会としてはロディックとフィッシュに2015年の全米オープンには男子ダブルスへの主催者推薦を与えたい意向がある事を明かした。
8月30日に32歳になるロディックは、全米オープンでペアを組んでダブルスに出場しようと言う話し合いを最近フィッシュとしていたと語る。そしてそれは、両者が10代の頃から将来一緒にダブルスを組めたらと夢を語っていた事実も加えていた。
ロディックのその考えは、2013年8月以降体調不良でツアー離脱を余儀なくされているフィッシュに、またテニスへ前向きな気持ちを取り戻してもらいたいと言う思いからだった。
「フィッシュとはずっと友達だったんだ。高校だって一緒に通った仲さ。テニス人生だってずっと兄弟のように、そしてデビスカップのチームメイトとしてもずっと一緒だったんだ。僕のわがままかも知れないけど、彼にまたコートで素晴らしいプレーを見せて欲しいんだ。」と、フィッシュへの思いを語っていた。
そしてロディックは、そのダブルスでの復帰はその時だけのもので、プロとしてフルに復帰するものなどではない事も明言していた。
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