テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は2日、男子シングルス準々決勝が行われ、昨年悲願の優勝を果たした第3シードの
A・マレー(英国)が第11シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)に1-6, 6-7 (4-7), 2-6のストレートで敗れ、地元での大会2連覇を阻まれることとなった。
マレーとディミトロフの試合は、観客が超満員の中メインコートで行われた。
この試合、マレーは第4ゲームと第6ゲームと2度、ディミトロフにブレークを許してしまった。また、ストロークではフォアのネットミスが目立ち、第1セットを25分で落とした。
第2セットは、両者サービスキープが続くも、マレーはディミトロフに第7ゲームで先にブレークを許してしまう。しかし、すぐ次の第8ゲームでブレークバックに成功。タイブレークに突入するも、4-7でディミトロフに連取される。
追い込まれたマレーは、第3セットの第6ゲームでマレーのダブルフォルトでブレークを許してしまう。ディミトロフにおされたマレーは、その後も息を吹き返すことが出来ずに敗れた。
マレーは昨年の準々決勝でも、
F・ベルダスコ(スペイン)との対戦で2セットダウンとなっており、その時は挽回して大逆転勝利をおさめていた。しかし、今回はディミトロフの勢いを阻止することが出来ず、姿を消すこととなった。
過去同大会でマレーは、2012年の決勝でフェデラーと対戦し、マレーが先制するも惜しくも敗れ、フェデラーの前に涙をのんだ。
そして昨年は、決勝戦で
N・ジョコビッチ(セルビア)に勝利し、1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりに悲願の地元優勝を飾っていた。
《マレー優勝の記事はこちら》今回は思い入れのあるこのウィンブルドンで、地元人として2連覇を狙っていたが、好調のディミトロフに阻まれる結果となった。
一方、マレーに勝利した23歳のディミトロフは、ウィンブルドンの前哨戦であるAEGON選手権決勝で、
F・ロペス(スペイン)に勝利して芝で初のタイトルを獲得。今大会には、自信をつけて臨んできていた。そして準々決勝でマレーに勝利したことにより、初グランドスラムで初のベスト4進出となった。
《ディミトロフ優勝の記事はこちら》昨年チャンピオンのマレーを破ったディミトロフは、準決勝で第1シードのN・ジョコビッチと第26シードの
M・チリッチ(クロアチア)の勝者と対戦する。
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