男子テニスツアーのマスターズ大会であるモンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、クレー)は19日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードの
R・フェデラー(スイス)に5-7, 2-6のストレートで敗れ、準決勝敗退と2連覇を逃した。
この試合に登場したジョコビッチは、右手に大きくテーピングを施していた。ジョコビッチは初戦となった2回戦後のインタビューで、右手首を負傷している事を明かしていたが、2回戦、3回戦といずれも1時間もかからない快勝で勝ち上がっていた。
しかしこの日は試合が進むにつれて、手首を気にするそぶりを見せ、時折顔をゆがめる場面も見られた。そして第2セットでは、明らかにサーブのスピードが落ち本来のプレーが見られなくなった。
ジョコビッチは「今は休養が必要。しばらくはテニスが出来ないだろう。どれくらいかはまだ分からない。しばらく休んで、100パーセントの状態にいつ頃戻るか様子をみるよ。コートに戻るのはそれから。」と今後の事について語っていた。
第1セットを5-7で落としたジョコビッチは、その直後にコートサイドのチェアーに座ると、右手首を気にする素振りを見せ、顔をしかめ沈痛な表情を浮かべてた。
通常、200キロを超えるサーブを打つ事が出来るジョコビッチだが、第2セットでは160キロ前後しかスピードが出ておらず、異変がある事は明らかだった。
「こんな大きな大会のこの舞台で、ロジャー(フェデラー)のような選手との高いレベルの試合で、自分本来のプレーが出来なかったのはとても残念な事。自分のエネルギーや努力が何か他のものに奪われてしまったような感覚だった。」とジョコビッチはコメントした。
そして「この怪我はここ10日間ほどで起きてしまった事。なるべくこの怪我については考えず、話もしないようにしていた。出来る限りの事はしてきたし、毎日治療も受けた。違う治療や注射だって受けていたんだ。」と、出来る限りの努力していた事を明かしていた。
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