テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は16日、男子シングルス2回戦が行われ、第16シードの
錦織圭(日本)が世界ランク117位の
D・ラヨビッチ(セルビア)を6-1, 6-1, 7-6 (7-3)のストレートで下し、危なげなく4年連続の3回戦進出を決めた。
錦織は2回戦でファーストサーブが入った時に83パーセントの高い確率でポイントを獲得、さらに12度のブレークチャンスから6度のブレークに成功し、1時間49分で勝利した。
この日の気温も40度を超える厳しい状況の中で勝利した錦織は「3セット目は相手もいいプレーをしてきて、ちょっとタフな展開になったけど、タイブレークをとれたのが大きかった。」と、試合後にコメント。
「相手(ラヨビッチ)も格下の選手なので、出だしからトップのプレーを見せろとコーチに言われていた。出だしは集中して入っていけたので、目標としていた事が実行出来た。」
第3セットのタイブレークについては「しっかり集中力を上げて切り抜けた。」と、錦織。
錦織とラヨビッチは、今回が初の対戦だった。
3回戦で錦織は、第24シードの
A・セッピ(イタリア)と
D・ヤング(アメリカ)の勝者と対戦する。
錦織とセッピは昨年のウィンブルドン3回戦でフルセットで敗れており、過去の対戦成績は2勝1敗。ヤングとは1勝0敗としている。
3回戦に向けて、錦織は「次に向けて準備して臨みます。」と、意気込みを語った。
シード勢が順当に勝ち上がった場合、錦織は4回戦では第1シードで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)と対戦する可能性がある。昨年の全仏オープン4回戦で両者は対戦している。また、錦織はナダルに5連敗を喫している。
今大会1回戦では40度を超える厳しい環境で、錦織は
M・マトセビッチ(オーストラリア)を3時間41分の激闘の末に下し、初戦突破を果たしていた。
現在、錦織は1989年に17歳の若さでグランドスラムのタイトルを獲得している
M・チャン(アメリカ)をコーチに招き入れており、更なる飛躍を目指している。
錦織は、2012年の全豪オープンで自身初のグランドスラムベスト8進出を果たした。昨年は4回戦で
D・フェレール(スペイン)に完敗した。
今季、錦織はシーズン開幕戦であるブリスベン国際男子で2年連続のベスト4へ駒を進めるも、準決勝で元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)に逆転で敗れた。その後はエキシビション大会のAAMIクラシックで大会初優勝を飾った。
その他の日本勢では、
添田豪(日本)が第4シードの
A・マレー(英国)と対戦するも1回戦敗退となった。
【錦織圭 全豪オープン戦歴】
<2013年>
・1回戦 勝利
V・ハネスク(ルーマニア) 6-7 (5-5), 6-3, 6-1, 6-3
・2回戦 勝利
C・ベルロク(アルゼンチン) 7-6 (7-4), 6-4, 6-1
・3回戦 勝利
E・ドンスコイ(ロシア) 7-6 (7-3), 6-2, 6-3
・4回戦 敗退 D・フェレール 2-6, 1-6, 4-6
<2012年>
・1回戦 勝利
S・ロバート(フランス) 6-1, 7-6 (9-7), 6-0
・2回戦 勝利
M・エブデン(オーストラリア) 3-6, 1-6, 6-4, 6-1, 6-1
・3回戦 勝利
J・ベネトー(フランス) 4-6, 7-6 (7-3), 7-6(7-4), 6-3
・4回戦 勝利
JW・ツォンガ(フランス) 2-6, 6-2, 6-1, 3-6, 6-3
・準々決勝 敗退 A・マレー 3-6, 3-6, 1-6
<2011年>
・1回戦 勝利
F・フォニュイーニ(イタリア) 6-1, 6-4, 6-7 (4-7), 6-4
・2回戦 勝利
F・マイヤー(ドイツ) 6-4, 6-3, 0-6, 6-3
・3回戦 敗退
F・ベルダスコ(スペイン) 2-6, 4-6, 3-6
<2009年>
・1回戦 敗退
J・メルツァー(オーストリア) 5-7, 2-6, 1-6
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《全豪オープンテニス2014みどころ》(コメントはWOWOWから抜粋)