テニスのグランドスラムである全仏オープンで過去2度の準優勝を飾り、世界ランキングで4位にまでのぼりつめた
R・ソデルリング(スウェーデン)は、2011年7月に祖国スウェーデンのバスタード大会で優勝して以来コートに立っていないが、現在は新しいテニスボールのブランドの立ち上げに追われる忙しい日々を送っている。
その新しいテニスボールは、まだ国際テニス連盟(ITF)から正式な試合球としては認められてはいないものの『RSエニーコート』と呼ばれ、今までのテニスボールより軽く作られている事から、体への負担が減るように設計されてはいるものの、コントロール性は失われてはいないボールだという。
ソデルリングはそのボールをまだ世界各国へ普及させようとはしていないが、スウェーデン国内ではテニスの普及と発展のために使用するよう計画している。
現在29歳のソデルリングは、2011年に伝染性単核球症を患いツアー離脱。その後も回復に至らず病を長引かせており、未だに復帰していない。伝えられるところによると、単核球症からはすっかり回復してはいるものの、まだ100パーセントの状態で練習やトレーニングに戻る事は出来ずにおり、ATPツアーへの復帰には至っていない。
今年の夏にソデルリングは、シーズン最後に行われるフランスはパリでのマスターズ1000大会で復帰するという噂が流れたが、ソデルリング側からは正式な復帰表明はなされてはいない。
ツアー離脱をしている間もソデルリングは、この新しいテニスボールのブランドの立ち上げに関わりながら、ジェニ・モストロームさんとの間に生まれた11カ月になる長女のオリビアと幸せな生活を送っている。
ソデルリングの名が世に広まったのは2009年の全仏オープンで、その時は4回戦で
R・ナダル(スペイン)を下す大金星をあげた。その後は決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れるも準優勝を飾り、グランドスラム初の決勝進出を果たした。
また、全仏オープンでの戦績を59勝1敗とするナダルに唯一勝利しているのは、ソデルリングのみである。
■関連記事■
《ソデルリングがナダルから大金星◇全仏オープン》《全仏でナダルに唯一勝利したソデルリング、病を克服できるか》《ナダル、ソデルリングとロソルの敗戦について違いを語る》■関連動画■
《ジョコビッチが史上9人目の偉業を達成!ATP男子ツアーマガジン Vol.190》《芸術的なバックハンドを放つ天才ガスケを特集!ATP男子ツアーマガジン Vol.187》《フェデラーが不調とラケットチェンジについて語る!ATP男子ツアーマガジン Vol.185》(翻訳・記事/弓削忠則)