テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は26日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク62位の
クルム伊達公子(日本)は同71位の
P・オルマエチェア(アルゼンチン)に3-6, 6-7 (7-9)のストレートで敗れ、18年ぶりの初戦突破とはならなかった。
試合後、クルム伊達は「シングルスのグランドスラムは終わってしまった。」と、肩を落とした。
大会前、クルム伊達はアキレス腱の張りなどにより本調子ではなかった。試合前には「怪我をせずに試合をやるのが第一。その次に、今の現状を試合の中で受け入れられるか。」と、コメントしていた。
これまでの全米オープンでクルム伊達は、1993・1994年にベスト8へ進出している。また最後に初戦突破を果たしたのは1995年で、その時は4回戦へ進出した。
今年に入り42歳のクルム伊達は、全豪オープンシングルスで1995年以来18年ぶりとなる3回戦進出の活躍をみせた。さらに、ウィンブルドンでは1968年のオープン化以降最年長となる3回戦進出を果たした。
クルム伊達はシングルスで敗れはしたものの、今大会のダブルスにも
A・パーラ=サントンハ(スペイン)とのペアで出場しており、1回戦で第5シードの
A・フラヴァコバ(チェコ共和国)/
L・フラデカ(チェコ共和国)組と対戦する。今年の全豪オープン2回戦でクルム伊達/ パーラ=サントンハ組は、フラヴァコバ/ フラデカ組をフルセットで破っている。
ダブルスに向けては「試合数をこなしながら、自分のテニスの手応えを感じられればいいと思っています。」と、話した。
クルム伊達組の他にも、今年のウィンブルドンダブルスで2007年の
杉山愛(日本)以来6年ぶりとなるベスト4進出を果たした
青山修子(日本)が
C・シーパース(南アフリカ)とのペアで出場、初戦で第2シードの
E・マカロバ(ロシア)/
E・ヴェスニナ(ロシア)組と顔を合わせる。
またシングルスでは第11シードの
錦織圭(日本)は初戦敗退するも、予選から勝ち上がった
奈良くるみ(日本)は
A・カダントゥ(ルーマニア)をストレートで破っている。
森田あゆみ(日本)は第4シードの
S・エラーニ(イタリア)と対戦する予定だったが、腰の痛みにより棄権を申し入れた。
予選3試合を勝ち抜いた
添田豪(日本)は1回戦で元世界ランク8位の
M・バグダティス(キプロス)、
土居美咲(日本)は第7シードの
P・クヴィトバ(チェコ共和国)とそれぞれ1回戦で顔を合わせる。
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