男子テニスツアーのマスターズ大会であるロジャーズ・カップ男子(カナダ/モントリオール、ハード)は5日、シングルス1回戦が行われ、第9シードで世界ランク11位の
錦織圭(日本)が予選から勝ち上がった同256位で地元選手の
P・ポランスキー(カナダ)を4-6, 6-4, 6-2の逆転で下し、初戦突破を果たした。錦織は、2回戦で今年のウィンブルドン3回戦でも対戦した同23位の
A・セッピ(イタリア)と対戦する。
1回戦、第1セットでファーストサーブ時のポイント獲得率が81パーセントだったポランスキーに3度のブレークを許した錦織は、このセットを落としてしまう苦しい展開を強いられる。
その後、世界ランク11位の力を発揮した錦織は、第2セットで2度、第3セットで3度のブレークに成功し、2時間で初戦突破を決めた。
試合前、錦織は対戦相手のポランスキーについて、自身の公式ブログで「ジュニア時代から仲がいいのでやりづらい相手」と、コメントしていた。
錦織に敗れた世界ランク256位のポランスキーは、下部大会であるチャレンジャー大会などを回っており、自己最高ランクは2012年の9月に記録した149位である。
錦織と2回戦で対戦するセッピは、1回戦で世界ランク44位の
L・ロソル(チェコ共和国)をフルセットの末に下し、2回戦進出を決めている。セッピに敗れたロソルは、昨年のウィンブルドン2回戦で
R・ナダル(スペイン)を破る大番狂わせを起こしており、今年に入りツアー初優勝を飾っていた。
今年のウィンブルドンで錦織は、セッピにセットカウント2-1からの逆転負けを喫した。両者の過去の対戦成績は1勝1敗で、今回が3度目の対戦となる。
錦織が順当に勝ち進んだ場合、3回戦で第7シードの
R・ガスケ(フランス)、準々決勝では大会3連覇と4度目の優勝を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する可能性がある。
また、先週行われたシティ・オープン男子で錦織は第2シードで出場するも、3回戦で元世界ランク8位の
M・バグダティス(キプロス)にストレートで敗れていた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
●
G・ゼミヤ(スロベニア) vs. ○
I・ドディグ(クロアチア), 1-6, 1-6
●
B・トミック(オーストラリア) vs. ○
F・マイヤー(ドイツ), 7-5, 3-6, 3-6
○A・セッピ vs. ●L・ロソル, 6-4, 4-6, 7-6
○
M・クリザン(スロバキア) vs. ●
T・ベルッチ(ブラジル), 5-7, 6-4, 7-6
○
E・ガルビス(ラトビア) vs. ●
F・ロペス(スペイン), 7-6, 6-4
○
P・アンドゥハル(スペイン) vs. ●
A・ワイントラウブ(イスラエル), 6-1, 7-6
○
M・マトセビッチ(オーストラリア) vs. ●
B・ベッカー(ドイツ), 6-2, 6-3
●
P・コールシュライバー(ドイツ) vs. ○
B・ペール(フランス), 6-7, 5-7
●
J・ティプサレビッチ(セルビア)(16) vs. ○
D・イストミン(ウズベキスタン), 4-6, 3-6
○
J・レヴィン(アメリカ) vs. ●
X・マリス(ベルギー), 6-4, 7-6
○錦織圭(9) vs. ●P・ポランスキー, 4-6, 6-4, 6-2
【錦織圭 ロジャーズ・カップ男子戦歴】
<2012年>
・1回戦 BYE
・2回戦 敗退
S・クエリー(アメリカ) 2-6, 3-6
<2007年>
・予選1回戦 敗退
T・ガバシュビリ(ロシア) 4-6, 2-6
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