テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は3日、女子ダブルス準々決勝が行われ、
青山修子(日本)/
C・シーパース(南アフリカ)組が第16シードの
J・ゴルゲス(ドイツ)/
B・ザフラヴォワ・ストリツォワ(チェコ共和国)組を7-6 (8-6), 5-7, 6-4の接戦の末に下し、日本女子では2007年の
杉山愛(日本)以来6年ぶりとなるベスト4進出を果たした。
ダブルスで元世界ランク1位の杉山愛は、ウィンブルドンのダブルスで2003年に
K・クレイステルス(ベルギー)とペアを組み優勝、さらに2000・2001・2004・2007年には準優勝を飾っている。
試合後、青山修子は「1回戦から1戦1戦集中して戦おうと思っていたので、今日も同じように集中した。信じられないけど、次に向けて切り替えたいです。」と、コメントした。
この試合、青山修子/ シーパース組は7本のダブルフォルトを犯すも、ファーストサーブが入った時に63パーセントの確率でポイントを獲得した。さらに、ゴルゲス/ ザフラヴォワ・ストリツォワ組のサービスゲームでは5度のブレークに成功し、2時間34分で4強入りを決めた。
青山修子/ シーパース組は、1回戦で第9シードの
A・パブリュチェンコワ(ロシア)/
L・サファロバ(チェコ共和国)組、2回戦で
I・オラル(ルーマニア)/
O・サウチュック(ウクライナ)組にそれぞれ逆転勝利して勢いの乗ると、3回戦では第6シードの
L・フーバー(アメリカ)/
S・ミルザ(インド)組をフルセットで下した。
決勝進出をかけて青山修子/ シーパース組は、第8シードの
シェ・シュウェイ(台湾)/ S・ポン組と準決勝で対戦する。
準決勝に向けて、青山修子は「ずっとシード選手と戦っているので、思い切ってやりたいと思います。」と、意気込みを語った。
一方、敗れたゴルゲス/ ザフラヴォワ・ストリツォワ組は、3回戦で第1シードの
S・エラーニ(イタリア)/
R・ビンチ(イタリア)組に逆転で勝利する金星を飾り、青山修子/ シーパース組との準々決勝へ駒を進めていた。エラーニ/ ビンチ組は、今年の全豪オープンでタイトルを獲得している強豪ペアである。
その他の日本勢では、
クルム伊達公子(日本)/
A・パーラ=サントンハ(スペイン)組と
森田あゆみ(日本)/
S・キルスチャ(ルーマニア)組は初戦で敗れた。また、クルム伊達は
D・マレーロ(スペイン)とのミックスダブルスにも第14シードで出場したが、3回戦で
V・ドゥシェヴィナ(ロシア)/
JJ・ロジェール(アンティル)組に敗れた。
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