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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は26日、女子シングルス2回戦が行われ、世界ランク3位で第3シードのM・シャラポワ(ロシア)が敗退する波乱に見舞われた。その波乱の立役者は予選を勝ち上がったM・ラルシェル・デ・ブリート(ポルトガル)で、シャラポワを6-3, 6-4のストレートで下し、番狂わせを演出した。
今年のウィンブルドンでシャラポワは、17歳で優勝した2004年以来となる9年ぶりの優勝を狙っていた。またこれまでシャラポワは、グランドスラムで2004年のウィンブルドン、2006年の全米オープン、2008年の全豪オープン、2012年の全仏オープンの4大会で優勝し、キャリア・グランドスラムを達成している。さらに、2012年のロンドンオリンピックでは、決勝でS・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れるも銀メダルを獲得した。
敗れたシャラポワは「色々な要因が重なったわね。でも彼女(ラルシェル・デ・ブリート)を称賛するわ。本当に良いプレーをしていたの。ベースラインからとても安定したショットを打っていたわ。自分が攻撃的じゃなかったとも思わないし、しっかり深いボールが打てなかったとも思わないわ。ただリターンやサーブを打ったあと、しっかり準備が出来なかった。試合に入り込めていなかった。」と、試合を振り返った。
また試合中、芝に足を取られて転倒する場面が何度か見られたシャラポワは「今までのテニス人生で1試合中に3度も転んだ事がなかったから、多少気にはなったわ。でもそれを言い訳にはしたくない。今日は何人も選手が転倒したり試合中に怪我をしたのを見たわ。でもそれも試合の一部だし、テニス選手として対応しなければならない事なの。」と、転倒が敗因かと問われたシャラポワはこのように答えていた。
「とても失望させられるわ。それが大会の序盤だろうが終盤だろうが、試合に負けると言うのは嬉しいものじゃない。でもこの大会は特別な大会だから、余計に辛い敗戦ね。だけど上を向いて行こうと思うわ。だって他の結果はないんだから。今日の試合から前向きにとらえられる事を探し、新しい目標をまた立てて、それに向けて進むだけ。」とシャラポワは、今後のツアーやテニス人生へ前向きな姿勢を見せていた。
現在20歳で世界ランク131位のラルシェル・デ・ブリートは、2009年7月に自己最高位の76位を記録。16歳でトップ100入りを果たした彼女には、多くの期待が寄せられたものの、翌年はトップ200から脱落するなど、その後は苦しいシーズンを強いられていた。
2009年の全仏オープン以来となる3回戦進出を果たした彼女は、自身初の4回戦進出を懸けて第27シードのL・サファロバ(チェコ共和国)を4-6, 6-4, 6-4の逆転で下す金星を飾ったK・ナップ(イタリア)と3回戦で対戦する。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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この日行われた試合結果は以下の通り。
○A・コルネ(フランス)(29) vs. ●シェ・シュウェイ(台湾), 6-3, 6-2
○C・スアレス・ナバロ(スペイン)(19) vs. ●M・ルチッチ=バーロニ(クロアチア), 1-6, 6-3, 6-3
○M・プイグ(プエルトリコ) vs. ●S・ソレル=エスピノーサ(スペイン), 6-2, 5-7, 6-4
●V・アザレンカ(ベラルーシ)(2) vs. ○F・ペネッタ(イタリア), 0-0 (途中棄権)
●L・ツレンコ(ウクライナ) vs. ○E・ビルネロバ(チェコ共和国), 3-6, 4-6
●L・サファロバ(27) vs. ○K・ナップ, 6-4, 4-6, 4-6
●A・イバノビッチ(セルビア)(12) vs. ○E・ブシャール(カナダ), 3-6, 3-6
●C・ウォズニアキ(デンマーク)(9) vs. ○P・ツェトコフサ(チェコ共和国), 2-6, 2-6
●M・シャラポワ(3) vs. ○M・ラルシェル・デ・ブリート, 3-6, 4-6
○E・マカロバ(ロシア)(25) vs. ●G・ムグルサ(スペイン), 6-2, 6-7, 6-4
●J・ヤンコビッチ(セルビア)(16) vs. ○V・ドロンチ(セルビア), 5-7, 2-6
○K・フリッペンス(ベルギー)(20) vs. ●B・ヨバノフスキ(セルビア), 6-4, 6-4
○S・スティーブンス(アメリカ)(17) vs. ●A・ペトコビッチ(ドイツ), 7-6, 2-6, 8-6
○P・クヴィトバ(チェコ共和国)(8) vs. ●Y・シュウェドワ(カザフスタン) (途中棄権)
●S・キルスチャ(ルーマニア)(22) vs. ○C・ジョルジ(イタリア), 6-7, 6-7
○M・バルトリ(フランス)(15) vs. ●C・マーケイル(アメリカ), 7-5, 6-4
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