男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNPパリバ・オープン男子（アメリカ/インディアンウェルズ、ハード）は１０日、シングルス２回戦が行われ、第１シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）がＦ・フォニュイーニ（イタリア）を6-0, 5-7, 6-2のフルセットで下し、２年ぶり３度目の優勝へ向けて順当に３回戦進出を果たした。
試合後、ジョコビッチは「今日は、確実に難しいチャレンジだった。彼（フォニュイーニ）は第２セットの終盤でとても良いプレーをしていたけど、自分が悪かったんだ。４－２とリードした次のゲームで悪いプレーをしてしまった。セットオールとなって、第３セットの序盤でも接戦となったゲームがいくつかあった。そんな中、こうして勝てた事は、ただただ嬉しさでいっぱいだよ。」とジョコビッチは、勝利の喜びを噛み締めていた。
また「１つ確かな事は、第１セットを６－０で先取すると、第２セットの出だしは特に集中して臨まなければならない。なぜなら対戦相手は、戦略や試合展開を変えてきて、何とか挽回しようと全力で向かってくるはずだから。それが、今日の試合では起きてしまったんだ。」と第１セットをあっさり先取したものの、第２セットを落としてしまった展開を説明していたジョコビッチ。
加えて「彼は、特にこのサーフェースではとても良いプレーをする選手。苦労させられたし、自分のプレーをなかなかさせてくれなかった。それでも最終的にはやらなければならない事が出来たし、勝利もものに出来た。結果的には、自分のプレーに満足しているよ。」と、勝利の安堵の気持ちをコメントしていた。
ジョコビッチは３回戦で、第３１シードのＧ・ディミトロフ（ブルガリア）と対戦する。この日ディミトロフは、予選を勝ち上がったＭ・エブデン（オーストラリア）を6-4, 6-4で下しての勝ち上がり。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○Ｎ・ジョコビッチ(1) vs. ●Ｆ・フォニュイーニ, 6-0, 5-7, 6-2
○Ａ・マレー（英国）(3) vs. ●Ｅ・ドンスコイ（ロシア）, 5-7, 6-2, 6-2
○Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）(6) vs. ●Ｍ・ズベレフ（ドイツ）, 6-2, 6-4
○Ｊ・Ｍ・デル=ポトロ（アルゼンチン）(7) vs. ●Ｎ・ダビデンコ（ロシア）, 6-3, 6-4
○ＪＷ・ツォンガ（フランス）(8) vs. ●Ｊ・ブレイク（アメリカ）, 7-6 (8-6), 6-4
○Ｎ・アルマグロ（スペイン）(11) vs. ●Ｄ・ヒメノ=トラベール（スペイン）, 7-5, 6-1
○Ｍ・チリッチ（クロアチア）(12) vs. ●Ａ・ラモス（スペイン）, 7-6 (9-7), 6-2
●Ｊ・モナコ（アルゼンチン）(14) vs. ○Ｍ・マトセビッチ（オーストラリア）, 5-7, 0-6
○錦織圭（日本）(16) vs. ●Ｐ・ペッツシュナー（ドイツ）, 6-3, 6-2
○Ｍ・ラオニチ（カナダ）(17) ｖｓ ●Ｍ・ロドラ（フランス）, 不戦勝
○Ｔ・ハース（ドイツ）(19) vs. ●Ｐ・アンドゥハル（スペイン）, 6-3, 7-6 (7-0)
●Ａ・ドルゴポロフ（ウクライナ）(22) vs. ○Ｃ・ベルロク（アルゼンチン）, 3-6, 7-6 (7-5), 3-6
○Ｓ・クエリー（アメリカ）(23) vs. ●Ｉ・カルロビッチ（クロアチア）, 6-3, 6-4
●Ｊ・シャーディ（フランス）(25) vs. ○Ｂ・パウ（ドイツ）, 2-6, 6-2, 4-6
●Ｍ・クリザン（スロバキア）(26) vs. ○ルー・イェンスン（台湾）, 6-7 (5-7), 6-7 (5-7)
○Ｇ・ディミトロフ(31) vs. ●Ｍ・エブデン, 6-4, 6-4
○Ｍ・フィッシュ（アメリカ）(32) vs. ●Ｂ・レイノルズ（アメリカ）, 6-3, 3-6, 6-4
今大会の優勝賞金は１００万ドル。
《BNPパリバ・オープン男女シングルス対戦表》
■関連記事■
《錦織圭、初の３回戦では３０歳ベテランと激突◇BNPパリバ・オープン男子》
《錦織との対戦近づくマレーが３年ぶりの白星◇BNPパリバ・オープン男子》
《世界１位ジョコビッチが好調な要因語る◇BNPパリバ・オープン男子》
《フェデラー、３回戦について「彼は大物食い」◇BNPパリバ・オープン男子》
《ナダル、久々のハードコート「まだまだ」◇BNPパリバ・オープン男子》
■関連動画■
《王者ジョコビッチに完全密着◇ATPテニスマガジン Vol.157》
《ジョコビッチvsマレー決勝動画◇ATPテニスマガジン Vol.156》
(翻訳・記事/弓削忠則)
（2013年3月11日16時03分）
遅咲きのビックサーバー 現役引退へ 
