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男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNPパリバ・オープン男子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード)は10日、シングルス2回戦が行われ、心臓疾患によりツアー離脱していた第32シードのM・フィッシュ(アメリカ)が予選を勝ち上がったB・レイノルズ(アメリカ)を6-3, 3-6, 6-4で下し、復帰戦を勝利で飾った。
「この数ヶ月間は、とても辛い時だった。今日の勝利は、復活への第一歩って感じさ。」と、フィッシュは感慨深げに語るも、敗れたレイノルズも試合直後はネット越しにフィッシュと抱き合い、復帰戦を称え合う一場面もあった。
フィッシュは「自分自身をしっかり持って、試合をしたいと思っていたんだ。興奮し過ぎたり、テンションが低すぎても高すぎても良くない。第3セットに入って、突然自分自身が見えてきたのさ。第3セットを2-4とリードされて負けそうになった時に、突然闘争心のようなものが襲ってきて、勝ちたいって強く思うようになったのさ。」と、語った。
また「こんなにすぐ勝利を飾れるとは思っていなかった。テニス自体の問題ではないんだ。もう何カ月も実戦をしていない。公式戦で戦っていなかったから、実戦の感覚がなかったんだ。上手く説明出来るものじゃないんだ。」と、最後の4ゲームではわずか3ポイントしかレイノルズに与えなかったフィッシュは、プロとしての感覚を取り戻しつつある事を実感していた。
フィッシュは「来週のマイアミにも出場しようと思っている。その後、自分のテニスを評価してみようと思っているんだ。振り返ってみて、どう感じるか。この大きな2大会でまだ高いレベルで戦えるかをみてみたい。今はそれが1番知りたい事なんだ。それから今後のスケジュールを考えてみたいね。」と、復活には時間をかけるつもりでいる事も明かした。
フィッシュは3回戦で、第8シードのJW・ツォンガ(フランス)と対戦する。ツォンガはこの日、J・ブレイク(アメリカ)を7-6 (8-6), 6-4で下しての勝ち上がり。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○N・ジョコビッチ(セルビア)(1) vs. ●F・フォニュイーニ(イタリア), 6-0, 5-7, 6-2
○A・マレー(英国)(3) vs. ●E・ドンスコイ(ロシア), 5-7, 6-2, 6-2
○T・ベルディフ(チェコ共和国)(6) vs. ●M・ズベレフ(ドイツ), 6-2, 6-4
○J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)(7) vs. ●N・ダビデンコ(ロシア), 6-3, 6-4
○JW・ツォンガ(8) vs. ●J・ブレイク, 7-6 (8-6), 6-4
○N・アルマグロ(スペイン)(11) vs. ●D・ヒメノ=トラベール(スペイン), 7-5, 6-1
○M・チリッチ(クロアチア)(12) vs. ●A・ラモス(スペイン), 7-6 (9-7), 6-2
●J・モナコ(アルゼンチン)(14) vs. ○M・マトセビッチ(オーストラリア), 5-7, 0-6
○錦織圭(日本)(16) vs. ●P・ペッツシュナー(ドイツ), 6-3, 6-2
○M・ラオニチ(カナダ)(17) vs ●M・ロドラ(フランス), 不戦勝
○T・ハース(ドイツ)(19) vs. ●P・アンドゥハル(スペイン), 6-3, 7-6 (7-0)
●A・ドルゴポロフ(ウクライナ)(22) vs. ○C・ベルロク(アルゼンチン), 3-6, 7-6 (7-5), 3-6
○S・クエリー(アメリカ)(23) vs. ●I・カルロビッチ(クロアチア), 6-3, 6-4
●J・シャーディ(フランス)(25) vs. ○B・パウ(ドイツ), 2-6, 6-2, 4-6
●M・クリザン(スロバキア)(26) vs. ○ルー・イェンスン(台湾), 6-7 (5-7), 6-7 (5-7)
○G・ディミトロフ(ブルガリア)(31) vs. ●M・エブデン(オーストラリア), 6-4, 6-4
○M・フィッシュ(32) vs. ●B・レイノルズ, 6-3, 3-6, 6-4
今大会の優勝賞金は100万ドル。
《BNPパリバ・オープン男女シングルス対戦表》
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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