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男子テニスツアーのマスターズ・シリーズの上海マスターズ(中国/上海、賞金総額353万1600ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、今大会過去2度優勝の第3シードA・マレー(英国)が世界王者で第1シードのR・フェデラー(スイス)を6-4, 6-4のストレートで下し、見事、決勝に駒を進めた。
準決勝のマレーは第1セットの第5ゲームでブレークに成功、このセットをゲームカウント6-4で先取する。
第2セットの第1ゲームでは7本のブレークポイントを手にしながらブレークできなかったマレーだったが、その後も勢いは止まらず。雨による短い中断を挟んでマレーは第5ゲームでブレークに成功、ゲームカウント3-2とリードを重ねる。
その後もゲームカウント5-4の場面で再び雨による中断があり、再開後、5ポイントのうち4ポイントを奪ったマレーが、王者からの勝利をあげた。
試合後、フェデラーは「あのような平均的なプレーではアンディ(マレー)のような選手には勝てない、ということさ。」と話していた。
これでマレーはフェデラーとの対戦成績を10勝8敗とした。マレーは今夏のロンドンオリンピックの決勝戦でもフェデラーに勝利し、金メダルを獲得していた。
この日、フェデラーはサービスが不調で、第1セットの第5ゲームでブレークされた際には3本連続ダブルフォルトを犯していた。試合後、その理由を聞かれたフェデラーは「前にも起こったことがあり、今日もそれが起こってしまった。残念ながらたまにあることなんだ。」と、静かに述べた。またファーストサーブも思うように入らず、ダブルフォルトは合計で5本を数えた。
一方のマレーは「ロジャー(フェデラー)のセカンドサービスでとても攻撃的なプレーができた。また彼はファーストサービスの勢いを弱めていたようで、ファーストサーブでも何度かチャンスを手にすることができたよ。」と、振り返っていた。
勝利したマレーは決勝戦で第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ジョコビッチは準決勝で第4シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)を6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
ジョコビッチは第1セット、いきなりゲームカウント5-1と大きくリードを重ねる。第7ゲームではベルディフにブレークをされてしまいゲームカウント5-2とするが、第9ゲームでしっかりサービスキープに成功、このセットをゲームカウント6-3で先取する。
第2セットでジョコビッチは、第3ゲームでブレークに成功、リードを生かしてそのまま試合を締めくくった。試合時間は1時間25分だった。
ジョコビッチは今季10度目の決勝戦で、5度目の優勝を目指す。また先週の北京の大会で優勝しているジョコビッチは、2週連続優勝も狙う。
ジョコビッチは今シーズン69勝しており、これはツアートップの戦績。準決勝では25本のウィナーを放ち、また手にした3本のブレークポイント全てを奪ってベルディフを土俵際に追い詰めた。これで両者の対戦成績はジョコビッチの10勝1敗となった。
試合後、ジョコビッチは「今日はとてもハイレベルな動きをすることができた。長いラリーをする中でポイントを取るチャンスをうかがっていたんだ。戦術的なプレーができた。リターンもよかったから、彼のサービスでプレッシャーをかけることができたよ。」と、勝因を分析していた。
一方、敗れたベルディフは「彼は素晴らしいテニスをしていた。試合開始当初から本当に王者のようなプレーだったね。すばらしい立ち上がりだった。チャンスは全くなかったよ。」と、肩を落とした。
同日にはダブルス準決勝も行われ、第4シードのL・パエス(インド)/R・シュティエパネック(チェコ共和国)組がM・チリッチ(クロアチア)/M・メロ(ブラジル)組を6-0, 6-2で、第7シードのM・ブパティ(インド)/R・ボパンナ(インド)組がC・フレミング(英国)/R・ハッチンス(英国)組を6-7(4-7), 6-3, [10-8]でそれぞれ下し、ダブルス巧者のチームが決勝戦へと進んでいる。
今大会のシングルスの優勝賞金は66万9450ドル。
(翻訳/森田系太郎)
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