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女子テニスツアーのベル・チャレンジ(カナダ/ケベックシティ、賞金総額22万ドル、ハード)は日曜日に決勝戦を行い、ノーシードから勝ち上がったK・フリッペンス(ベルギー)が第8シードのL・フラデカ(チェコ共和国)を6-1, 7-5のストレートで下し、悲願のツアー初優勝を飾った。フリッペンスは優勝賞金3万7000ドルを獲得した。
26歳のフリッペンスは1回戦で第1シードのD・チブルコワ(スロバキア)を撃破して勢いに乗っての見事な優勝だった。またフリッペンスは準決勝では第3シードのM・バーテル(ドイツ)も下していた。
試合後、フリッペンスは「第1セットでは本当にいいプレーができた。とても攻撃的だった。第2セットは僅差だったけど、5-5からブレークできたのが大きかったと思う。接戦で、奪ったゲームの多くがポイントで先攻されていた。」と、振り返った。
「彼女(フラデカ)もすばらしいテニスをしていた。第2セットの巻き返しはすごいものだった。」
フリッペンスは長年にわたってトップ100を維持してきたが2011年にトップ100から滑り落ちてしまうと、今季前半もそのような調子が続いていた。WTAツアー本選のドローに入れず、予選で敗退するかITFサーキットの大会を回る日々が続いてた。そして4月にはそれに輪をかけるような出来事が起きた。
その事件についてフリッペンスは次のように語る。「4月に血栓で8週間、大会に出場できなかった。その際、テニスより大切なことがたくさんあると気付いた。その一方で、必ずカムバックできると信じていた。血栓などでテニス連盟のサポートがなくなり、多くの人が未だに私の実力に不信感を抱いている。すべてが順調なときにはすべての人が友人です。ですが順調でなくなった時に真の友人が誰なのか、分かるの。いずれにしても今回の優勝で不信感を抱いている人たちが間違いであったことを証明できたと思う。」
「今季は厳しいシーズンでした。優勝できた今、感情があふれかえっている。6月にはランキングが260位まで下がっていた。ウィンブルドンの予選にさえ入れない状態でした。ですが今日、こうしてツアー初優勝を飾っている。信じられません。今日は人生で最高の日です!」
一方、敗れたフラデカは今回がツアー5度目の決勝進出だったが、またしても準優勝に終わった。
そのフラデカは「彼女(フリッペンス)は私が苦手とするテニスをしてくるの。スライスを多用し、サービスはキックサーブ。とてもいいプレーをしていたわ。今日はスロースタートだった。でも彼女は勝利に値するわね。決勝でまた負けてしまってがっくりしているけど、次回は優勝したいと思う。」と、話していた。
他方、ダブルス決勝では、第3シードのT・マレック(ドイツ)/K・ラドノビ(フランス)組が格上の第1シードA・ロソルスカ(ポーランド)/H・ワトソン(英国)を7-6(7-5), 6-7(6-8), 10-7の大接戦の末に下し、タイトルを獲得している。
(翻訳/森田系太郎)
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