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男子テニスツアーのクレディ・アグリコル・スイス・オープン(スイス/グシュタード、賞金総額35万8425ユーロ、クレー)は日曜日に決勝戦を行い、ノーシードから勝ち上がったT・ベルッチ(ブラジル)が第1シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)を6-7(8-10), 6-4, 6-2の逆転で下し、見事、タイトルを獲得した。ベルッチは同時に優勝賞金6万4700ユーロを手にした。
世界ランク60位のベルッチは2009年の今大会で予選から勝ち上がってATPツアー初優勝を飾っており、縁起のよい大会となっている。
試合後、ベルッチは「この大会では3年間にツアー初優勝を飾っており、私にとって特別な地になっています。ここでもう1度優勝できるとは思ってもみませんでした。とてもプレーしやすい大会で、故郷でプレーをしているようでした」と感想を話した。
一方、敗れた世界8位のティプサレビッチは先週のドイツの大会で優勝を飾っており、2週連続優勝をねらっていたが、残念な結果に終わった。これでティプサレビッチの今季の決勝戦での戦績は1勝2敗となった。
そのティプサレビッチは「彼(ベルッチ)にお祝いの言葉を贈りたいと思います。第1、2セットはとちらに転んでもおかしくない展開でしたが、ファイナルセットでは彼のプレーが勝っていました。今大会は初めての出場でしたが、もっと前から参加するべきでした。すばらしい大会で、決勝では負けてしまいましたが、素晴らしい1週間を過ごすことができました」と話している。
ベルッチは先週のドイツの大会の準決勝でティプサレビッチと対戦しており、そのときはティプサレビッチが勝っていた。しかし今回の対戦では第1セットを先取されたものの、決して諦めることなく、2時間24分の試合をものにした。ベルッチは手にした11本のブレークポイントのうち5本をものにし、またサービスエースは10本を数えた。またファイナルセットのサービスポイントでは、わずか6本しか与えない猛攻ぶりだった。
ベルッチは「第1セットのタイブレークで6-1とリードしていたにも関わらず、先取されてしまいました。いいプレーはしていたのですが、セットポイントで緊張してしまいました。ミスヒットを繰り返し、落ち込んでいました。ですが第2セット以降は集中力を取り戻したことが功を奏しました。第2セットの序盤でサービスをブレークされていたら勝ててはいなかったかもしれません。集中して第2、3セットを取れて何よりでした」と振り返った。
24歳のベルッチはこれでトップ10選手から5度目の勝利を挙げた。5度の勝利はいずれも得意とするクレーコートでのもの。また今回の勝利でツアー決勝戦での戦績は3勝1敗となった。
今回、決勝に残ったベルッチとティプサレビッチはこれからロンドンに向かい、ロンドンオリンピックに備える。
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