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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会8日目の3日、男子シングルス4回戦が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と第3シードのR・フェデラー(スイス)がそれぞれ逆転勝利、ベスト8に進出した。
センターコートの第2試合に登場したジョコビッチは、第22シードのA・セッピ(イタリア)を相手に2セットダウンの劣勢に立たされながらも、4-6, 6-7 (5-7), 6-3, 7-5, 6-3と4時間18分の逆転劇でベスト8の切符を手に入れた。
グランドスラム16勝を誇るフェデラーはスザンヌ・ランランコートの第3試合に登場、ラッキールーザーから勝ち上がってきたD・ゴファン(ベルギー)に第1セットを先制されながらも、5-7, 7-5, 6-2, 6-4の逆転でグランドスラム32大会連続となるベスト8進出を果たしている。
今大会で優勝すれば43年ぶりとなるメジャー4連勝の偉業達成となるジョコビッチだったが、この日の試合だけで81本もの凡ミスを犯していた。奇しくも、これまでの3試合を合わせたでジョコビッチのエラー数も81本だった。
「何もかもが機能しない1日でした。」とジョコビッチ。「リズムに乗ることが出来ませんでした。」
一方で敗れたセッピは「もしかしたら、第3セットはもっと良いスタートにできたかも知れません。もう少しはできたと思います。しかし、彼のリターンはとても良く、ほとんどのサーブが返されたので、難しくなってしまいました。」と、試合を振り返った。
ジョコビッチは試合後、序盤でのセッピのプレーが想定よりも良かったことが劣勢につながったことを認めている。28歳のセッピは、3回戦で第14シードのF・ベルダスコ(スペイン)をフルセットで破り、自身初となるグランドスラム4回戦進出を決めていた。
ジョコビッチの勝利が決まり、ネット際で握手を交わした後、セッピがコートを立ち去る際にジョコビッチはベンチから立ち上がり、拍手で敗者を称えていた。
2009年の今大会チャンピオンであるフェデラーは、第2セットと第3セットで試合の主導権を握ると、グランドスラム史上7人目となるラッキールーザーから4回戦まで勝ち上がってきた21歳のゴファンに逆転のチャンスを与えなった。
子供の頃には、フェデラーのポスターを自分の部屋に飾っていたというゴファンは「信じられない1週間でした。ここでロジャーと対戦できたのは、オマケのようなものです。」と、今大会を振り返った。
第4セット第10ゲーム、コートを縦横無尽に駆け回り、最後は見事なタッチでボレーを決めたゴファンは、人差し指を突き上げ、観客席にお辞儀をして大歓声に応えていた。
この時のことを聞かれたゴファンは「スタジアムが燃え上がったようでした。」と例えた。
この日ばかりは多くの見せ場をゴファンにさらわれいたフェデラーは、気温が低かったことと風が問題だったとしつつも「彼はボールタッチと読みに素晴らしいポテンシャルを持っています。驚かされました。」と、ゴファンを称賛している。
ジョコビッチは準々決勝で第5シードのJW・ツォンガ(フランス)と第18シードのS・ワウリンカ(スイス)の勝者と、フェデラーは第7シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)と第9シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)の勝者と対戦するが、この2試合は日没のために順延となっている。
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