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女子テニスツアーのブリュッセル女子オープン(ベルギー/ブリュッセル、賞金総額/63万7000ユーロ、クレー)は21日に開幕し、シングルス1回戦5試合が行われ、第6シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)がS・ハレプ(ルーマニア)の前に2-6, 6-3, 6-7 (3-7)で敗れる波乱に見舞われ、これでヨーロッパでのクレーでは4大会連続初戦敗退となった。
第1、第2セットを分け合った両者は、勝敗を決める第3セットでは世界ランク21位のヤンコビッチがブレークを先行させ同49位のハレプからリードを奪い、5-3で2度、5-4で1度マッチポイントを握るも取りきれず、このセットをタイブレークへと持ち込まれてしまう。
崖っぷちから息を吹き返したハレプは、意気消沈したヤンコビッチを攻め立て終始タイブレークでは主導権を握り、2時間54分の接戦を制して2回戦進出を決めた。
「今日の試合はとても難しい試合でした。」とハレプ。「彼女(ヤンコビッチ)は第3セットでは5-3とリードしてマッチポイントまであったのです。ちょっと緊張していましたが、そこを上手くかわす事が出来て何とか勝利を物に出来ました。この勝利は人生での最高の試合の1つと言えるでしょう。」と喜びを語っていた。
敗れたヤンコビッチは、シュトゥットガルト、マドリッド、ローマでも初戦敗退を喫しており、今週発表の最新の世界ランクでは21位と、2006年8月以来となるトップ20落ちで、これでトップ20での連続在位は300週で止まってしまった。
ハレプはM・ニクルスク(ルーマニア)と予選を勝ち上がったS・ミルザ(インド)の勝者と対戦する。
この日登場したその他のシード勢は順当に初戦突破を決めた。第4シードのD・チブルコワ(スロバキア)はC・マーケイル(アメリカ)を7-6 (7-1), 6-1で、第10シードのN・ペトロワ(ロシア)もK・ボンダレンコ(ウクライナ)を6-4, 6-4と、いずれもストレートで下した。
第1セットは1時間にも及ぶ接戦を強いられたチブルコワだったが、そのセットをタイブレークの末に先取すると、第2セットでは第1セットのタイブレークの勢いを維持し、マーケイルから4度ものブレークを奪うなど圧倒。1時間35分のストレートで2回戦へ進んだ。
クレーでは過去に3度ものプレミア大会での優勝と、グランドスラムで2度のベスト4もそのクレーで行われている全仏オープンで達成するなど、クレーを得意とするペトロワは、この日はボンダレンコから第1セットでは1度ブレークを許すも2度のブレークを奪い、第2セットでは1度もブレークを与えず、ボンダレンコから1度ブレークに成功すると1時間20分の快勝で初戦突破を果たした。
「今日はもうちょっとイージーミスを減らしたかった。それでもサーブも良かったし、大切なポイントでは良いプレーが出来ました。テニスと言うスポーツは明日は明日の風が吹きます。ですから、常に練習に励み、成長しなければならないのです。」とペトロワは、来月30歳になるベテランながら前向きな姿勢を忘れていなかった。
今大会は第3シードで出場予定だったA・クルベール(ドイツ)が腰痛で、第5シードで出場予定のR・ビンチ(イタリア)が右手首の怪我のため欠場を表明したため、繰り上げで第9シードにA・パブリュチェンコワ(ロシア)、第10シードにペトロワがエントリーされている。
チブルコワはY・ウィックマイヤー(ベルギー)とA・チャクエタゼ(ロシア)の勝者と、ペトロワはこの日、E・ダニリドー(ギリシア)を6-1, 6-4で倒したT・ピロンコバ(ブルガリア)とベスト8進出を懸けて対戦する。
残りの試合では、若干18歳で地元からの主催者推薦で出場した世界ランク450位のA・バンアーツバンクが同39位のK・ペルバク(ロシア)から6-3, 5-7, 6-4の金星を飾り、詰め掛けた地元ファンの声援に答えた。バンアーツバンクは第9シードのパブリュチェンコワとC・シーパース(南アフリカ)の勝者と2回戦で顔を合わせる。
今大会、上位2シード選手は1回戦が免除されており2回戦からの登場。第1シードにはA・ラドワンスカ(ポーランド)が、第2シードにはM・バルトリ(フランス)がエントリーしている。
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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