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女子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン女子(アメリカ/マイアミ、賞金総額482万8050ドル、ハード)は22日、シングルス2回戦16試合が行われ、3年ぶりに出場のS・ウィリアムズ(アメリカ)が主催者推薦のS・チャン(中国)を6-2, 6-3と危なげなく退け、今大会で最多記録となる6度目の優勝へ向けて好発進した。
元世界1位のセリーナは今大会5度の優勝を誇っているが、これまでの2年間は怪我と病気のため出場することが出来なかった。3年ぶりにこのマイアミのコートに立った彼女は、第1セットでは1度チャンにブレークを許すも、3度のブレークを奪いそのセットを先取する。
続く第2セットでは、サーブの調子を上げ5本のサービスエースを記録すると、チャンに1度もブレークを許さず、チャンから1度ブレークに成功、1時間20分のストレートで勝利を飾った。
「彼女(チャン)はとても若く、素晴らしいプレーをしていました。自分はミスも多く少し緊張していました。何年かここでプレーしていなかったので、良いプレーがしたいと思い過ぎてしまいました。大会の初戦はいつも緊張するものです。最後に今大会に出場した時の初戦は酷いものでした。こうして1つ勝てるとちょっと落ち着くものです。」とセリーナは、3年ぶりの試合の気持ちを語っていた。
セリーナは今大会では、2002年~2004年の3連覇、2007年~2008年の2連覇と計5回の優勝があり、これはS・グラフ(ドイツ)にならぶ最多優勝回数。今年は新記録となる6度目の優勝を狙う。3回戦でセリーナはT・ピロンコバ(ブルガリア)を7-5, 6-1のストレートで倒した第21シードのR・ビンチ(イタリア)と対戦する。
この日は元世界1位の選手で明暗が分かれた。第2シードのM・シャラポワ(ロシア)はS・ペア(イスラエル)を4-6, 6-3, 6-3の逆転で、第4シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)はB・ザーロバ・ストリツォバを6-4, 6-0で、K・クレイステルス(ベルギー)は第14シードのJ・ジョルジュを6-2, 7-5のストレートで下し、3回戦へ駒を進めた。しかし、第13シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)はM・バーテル(ドイツ)に0-6, 3-6と完敗を喫した。
第1セットでは7本のダブルフォルトを犯すなど不安定なプレーでペアにそのセットを奪われたシャラポワだったが、第2セット以降は建て直しに成功。第2セットでは1度、第3セットでは3度のブレークをペアから奪うと2時間24分の逆転で3回戦へ駒を進めた。
第1セットを危なげなく先取したクレイステルスだったが、第2セットは強い風にサーブのリズムを崩され、ブレーク合戦となった。実に両者4度ずつのブレークを奪い合い5ー5からの第11ゲームで5度目のブレークに成功したクレイステルスが、続くゲームをキープして、1時間29分のストレートで下した。
「このような風の強い中では、サーブに苦しむものです。1つの大会を通して、全ての試合を完璧なプレーが出来る選手などいないと思います。ベストな状態でなくても何とか解決策を見つけ出して戦い抜かなければならないのです。特にマイアミは風が強いので、コートに立つ時は精神的な部分で一番注意している事です。」とクレイステルスは、難しい環境での心得を語っている。
一方のジョルジュは「もちろん、彼女(クレイステルス)は素晴らしい選手で偉大なチャンピオンです。昨日の彼女の試合をちょっと観ることができましたが、今日は明らかに昨日よりプレーが良くなっていました。自分も第2セットではギアを上げてチャンスを見出だしましたが、それを取りきる事が出来ませんでした。初戦の2回戦で彼女と対戦してしまうのは、厳しいドローでしたが、自分自身のプレーは間違っていないと確信しています。」と、ドロー運の悪さを受け止め、前向きなコメントをしていた。
ウォズニアキは、第1セットこそ2度のブレークをザーロバ・ストリツォバに許したが、そのセットでは3度のブレークを奪い返し先取すると、第2セットに入ると一気に流れを引き寄せ、ザーロバ・ストリツォバに1ゲームも与えない完璧なプレーで圧倒。1時間35分のストレートで3回戦進出を決めた。
ヤンコビッチから金星を飾ったバーテルは、スタートから7ゲームを連取する好調なプレーで、第2セットも中盤でブレークをヤンコビッチから奪うと、わずか61分で自身初となるトップ20選手からの勝利を上げた。
「今日の彼女(ヤンコビッチ)は、ベストなプレーではなかったと思いますが、それでもしっかりチャンスを生かせた事は嬉しく思います。彼女とはこれが初対戦でしたが、安定したプレーが出来ました。自分自身のプレーに徹して、それが上手く行った事は良かったと思います。」とバーテルは、素直に勝利を喜んでいた。
シャラポワは第30シードのS・エラーニ(イタリア)を3-6, 6-2, 7-5の逆転で下したS・スティーブンス(アメリカ)と、ウォズニアキはC・マーケイル(アメリカ)を0-6, 7-5, 6-1で下した第29シードのP・ツェトコフサ(チェコ共和国)と、クレイステルスはM・イラコビッチ(ニュージーランド)を6-3, 6-4で倒した第23シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)と、バーテルは第19シードのA・パブリュチェンコワ(ロシア)を6-1, 6-2で一蹴したE・マカロバ(ロシア)と、ぞれぞれ3回戦で顔を合わせる。
その他に行なわれたシングルス2回戦の結果は以下の通り。
S・ストザー(オーストラリア) (6) ○-× V・サヴィニク(ロシア), 6-4, 6-0
N・リー(中国) (8) ○-× M・シンク(ハンガリー), 7-5, 6-2
S・リシキ(ドイツ) (12) ○-× S・アービッドソン(スウェーデン), 6-3, 6-2
S・ポン(中国) (17) ○-× S・フォレッツ(フランス), 6-1, 6-2
C・シーパース(南アフリカ) ○-× A・メディーナ=ガリゲス(スペイン) (25), 1-6, 6-4, 6-0
I・ベネソバ(チェコ共和国) ○-× S・クズネツォワ(ロシア) (26), 1-6, 7-6 (9-7), 7-6 (9-7)
シングルスの1回戦でV・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れたクルム伊達公子(日本)だが、S・チャンとのペアでダブルスにエントリーしており、現地土曜日以降に1回戦でV・キング(アメリカ)/M・ニクルスク(ルーマニア)組と対戦する。
今大会の優勝賞金はシングルス71万2000ドル、ダブルス24万1010ドル。
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