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今週発表された世界ランキングで、自らの記録を更新して日本男子史上最高となる世界ランク18位となった錦織圭(日本)。これから進む道は日本人にとって全てが未知となるが、錦織は自分のプレーを次の高みまで上げようとしている。
2012年1月、錦織は全豪オープン4回戦で世界ランク6位のJW・ツォンガ(フランス)をフルセットで破り、1968年のオープン化以降で日本人初となるベスト8進出を果たした。
22歳の錦織は、準々決勝で世界ランク4位のA・マレー(英国)にストレートで敗れたものの、メルボルンでの成功は大きな自信につながったとしている。
「準々決勝に進出するのは狙っていたし、全豪オープンのようにメジャー大会でトップ10に勝利することは、たくさんの自信を与えてくれます。」
この全豪オープンでベスト8に進出したことにより、日本男子としてグランドスラムでの最高成績に並んでいる。それまでは松岡修造(日本)が唯一、1995年のウィンブルドンでベスト8に進出していた。また、この活躍により、錦織は世界ランクを20位まで上昇させていた。
14歳の時にアメリカに移り、名伯楽として知られるニック・ボロテリーが主宰するアカデミーでプロを目指す決断をしていた錦織。当時、全く英語が話せなかった錦織にとって、思い切った決断であったのは言うまでもないが、その決断が正しかったことを自らの手で証明した。
18歳の時、錦織はデルレイビーチ選手権でタイトルを獲得、1998年にL・ヒューイット(オーストラリア)が16歳で優勝して以来、最年少でのツアー優勝となり、一躍その名を知らしめた。
「アメリカに移ったことで、色々なタイプの選手とプレーすることができました。」と錦織。「選手として強くなることもできましたし、自分が考えていたよりも世界は遠くないと実感できました。」
2010年の末には数々のトップ選手を指導してきたブラッド・ギルバートをチームに迎えた錦織は、昨シーズンの終盤に大きな仕事をやってのけていた。上海で自身初となるマスターズ大会でのベスト4進出を決め、松岡の持っていた日本人最高ランキングの記録を更新すると、スイスではN・ジョコビッチ(セルビア)を破り決勝に進出していた。
「ジョコビッチのような選手に勝つことができるのか信じきれない時期もありました。彼は信じられないシーズンを過ごしていましたし、世界ランク1位の選手に勝つことは、自分が良くなっていることの証明になりました。それが全豪での結果につながりました。」
フォアハンドでもジャンプしながら打つことがある錦織は、「エアケイ」の愛称でも親しまれている。このジャンピング・フォアは、身長178cmの錦織にとって、海外選手と比較すれば小柄な身長となる錦織が、そのハンデを解消するために生み出されていた。
「いつからやり始めたのか覚えていませんが、小さい時からしていました。他の選手のように背も高くないし、ボールに勢いを与えようとしているだけです。」
先週末に行われたデビスカップのワールドグループ1回戦、エースとして登場した錦織であったが、初日のシングルスはI・カルロビッチ(クロアチア)にストレート負けを喫していた。そして日曜日、日本はクロアチアに2勝3敗で敗れていた。
試合を通してカルロビッチのサーブを攻略できなかった錦織は「彼のような選手とプレーしたことがありませんでした。」と錦織。「幸運なことに、ツアーには彼のような選手ばかりではありませんし、次に対戦した時は自分のプレーに集中します。」と、身長208cmのカルロビッチについてコメントしている。
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