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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会2日目の30日、残りの女子シングルス1回戦が行われ、ナイトセッションに登場した第28シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)がB・ヨバノフスキ(セルビア)に6-1, 6-1で快勝、3年ぶりの優勝に向けて好発進を切った。
セリーナがセンターコートに登場するのは、2009年の準決勝、K・クレイステルス(ベルギー)との対戦中にラインジャッジに対し侮辱的な行為を行い、マッチポイントであるにも関わらずポイントペナルティーを受け敗退して以来となる。
昨年はウィンブルドンでの優勝直後に足に怪我を負い、その後は度重なる怪我と病気のために長期休養を余儀なくされていたセリーナは「ここに居られることを嬉しく思います。また戻ってこれるとは、思っていませんでした。ただ幸せです。」と、復帰の喜びを語った。
今年6月に全仏オープンを制し、アジア人選手として史上初となるメジャータイトルを獲得していた第6シードのN・リー(中国)は、S・ハレプ(ルーマニア)に2-6, 5-7のストレートで敗退、早くも大会を去ることとなった。
全仏オープン以降、5勝6敗と低迷しているリーは「恐ろしい感覚です。良いプレーをしたいのですが、簡単なことではありません。口で言うのは簡単なことですが、いつも早々に負けてしまいます。自信を失いそうです。テニスはこんなに辛いことなのかと感じてしまいます。」と、スランプ脱出の糸口を見つけられない状況を明かしている。
この日の試合でリーが敗れた結果、女子シングルスから今年のほかのグランドスラム優勝者全てが2回戦を前に大会を去ることとなった。これは40年間で初めてのことで、ウィンブルドン女王のP・クヴィトバ(チェコ共和国)は初日で敗れ、全豪女王のK・クレイステルスは大会に出場すらしていない。
グランドスラム初タイトルを目指す第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)は、N・ヤゴステラ=ビベス(スペイン)に6-3, 6-1で快勝、順当に2回戦に進出している。
試合後の会見でウォズニアキは、他のトップ選手と比べて攻撃力が劣ることを指摘されると「何とでも言える事です。私は私という選手です。」と、自らのプレースタイルへの自信をのぞかせている。
この他の試合では、グランドスラムのタイトルホルダーたちが勝ちあがっており、2010年の全仏女王である第7シードF・スキアボーネ(イタリア)がG・ウォスコボエワ(カザフスタン)に6-3, 1-6, 6-4で、2009年の全仏を制した第16シードのA・イバノビッチ(セルビア)がK・ペルバク(ロシア)に6-4, 6-2で勝利している。
この他の試合の結果は以下の通り。
A・ペトコビッチ(ドイツ) (10) ○-× E・ビュチコワ(ロシア), 6-2, 6-2
J・ヤンコビッチ(セルビア) (11) ○-× A・リスケ(アメリカ), 6-2, 6-0
S・クズネツォワ(ロシア) (15) ○-× S・エラーニ(イタリア), 7-5, 6-1
A・パブリュチェンコワ(ロシア) (17) ○-× A・タチシュビリ(グルジア), 6-2, 6-2
R・ビンチ(イタリア) (18) ○-× I・C・ベグ(ルーマニア), 6-3, 6-4
Y・ウィックマイヤー(ベルギー) (20) ○-× S・シルステア(ルーマニア), 6-1, 7-5
P・パルメンティエ(フランス) ○-× D・ハンチュコバ(スロバキア) (21), 6-2, 6-3
S・リシキ(ドイツ) (22) ○-× A・ボンダレンコ(ウクライナ), 6-3, 6-3
S・ペア(イスラエル) (23) ○-× S・ミルザ(インド), 6-7 (5-7), 6-3, 6-1
F・ペネッタ(イタリア) (26) ○-× A・レザイ(フランス), 6-1, 6-4
J・ガイドソバ(オーストラリア) (29) ○-× I・ベネソバ(チェコ共和国), 7-6 (7-5), 7-5
K・カネピ(エストニア) (31) ○-× T・タナスガーン(タイ), 6-4, 6-3
M・バーテル(ドイツ) ○-× MJ・マルチネス=サンチェス(スペイン) (32), 6-3, 6-4
M・ルチッチ(クロアチア) ○-× M・イラコビッチ(ニュージーランド), 6-4, 2-6, 6-4
S・ソレル=エスピノーサ(スペイン) ○-× クルム伊達公子(日本), 7-6 (7-5), 7-6 (7-2)
鄭潔(中国) ○-× V・ディアチェンコ(ロシア), 4-6, 7-5, 6-2
S・スティーブンス(アメリカ) ○-× Reka-Luca 1月, 6-2, 3-6, 7-6 (7-3)
M・クライチェック(オランダ) ○-× E・ダニリドー(ギリシア), 3-6, 7-6 (7-4), 6-1
A・クルベール ○-× L・デイビス(アメリカ), 7-6 (7-3), 6-3
E・バルタチャ(英国) ○-× J・ハンプトン(アメリカ), 2-6, 6-2, 5-1, 途中棄権
A・コルネ(フランス) ○-× C・デラクア(オーストラリア), 7-5, 6-0
C・バンデウェイ(アメリカ) ○-× A・ブリアンティ(イタリア), 7-5, 6-3
G・ドゥルコ(アルゼンチン) ○-× R・マリーノ(カナダ), 6-3, 6-3
A・アマンムラドワ(ウズベキスタン) ○-× T・パスゼック(オーストリア), 6-4, 6-2
J・ドキッチ(オーストラリア) ○-× O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ), 6-3, 6-1
A・ルス(オランダ) ○-× E・ヴェスニナ(ロシア), 6-2, 6-4
C・スアレス・ナバロ(スペイン) ○-× M・ヨハンソン(フランス), 6-2, 4-6, 7-5
V・キング(アメリカ) ○-× G・アーン(ハンガリー), 6-1, 6-4
P・ツェトコフサ(チェコ共和国) ○-× E・ロディナ(ロシア), 1-6, 6-1, 6-2
C・シーパース(南アフリカ) ○-× A・ケタボング(英国), 7-5, 6-3
P・マーティク(クロアチア) ○-× B・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国), 5-7, 6-3, 6-4
今大会の優勝賞金は180万ドル。
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