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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(英国/ロンドン、賞金総額1460万ポンド、芝)は27日、女子シングルス4回戦8試合が行われ、第24シードのD・チブルコワ(スロバキア)が第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)に1-6, 7-6 (7-5), 7-5の逆転で勝利するなど、ベスト8が出揃った。
これまでのグランドスラムでは、トップ10と8戦して8敗していたチブルコワは、第1セットを24分であっさりウォズニアキに奪われてしまう。しかし、ここからチブルコワは得意とするフォアハンドを軸に反撃を開始、2時間11分後には逆転で大金星となった。
第3セットでウォズニアキは2度に渡ってリードを奪ったものの、その度にチブルコワにブレークバックを許してしまう。そして5-5で迎えたウォズニアキのサービスゲーム、チブルコワが決定的なブレークに成功すると、続くサービスゲームをキープ、最後はこの日31本目となるフォアハンドのウィナーで試合を締めくくった。
「ウォズニアキには世界最高のディフェンスがあります。彼女は待ち続けて、チャンスを生かします。だから今日はポイントを決めるか、失うかでした。」とチブルコワ。「自分のショットで攻めなければ、チャンスはありませんでした。全てのポイントで攻めましたし、本当に良いプレーが出来ました。」
チブルコワがウォズニアキに勝利するのは、これで今季2度目のこととなる。またチブルコワがグランドスラムでベスト8に進出するのは通算3度目となるが、ウィンブルドンでは初めて。
「最高の勝利の一つです。大きな大会ですし、1回戦や2回戦ではありません。すでに4回戦で、ベスト8がかかった試合ですから、本当に大きな勝利です。本当に素晴らしい試合でした。自分にとってトップ5の試合です。」
一方で世界ランク1位のウォズニアキは、全仏オープンに続いてのベスト8進出失敗となってしまった。初めてナンバー1として臨んだ全豪オープンでは準決勝まで進出したものの、全仏オープンでは3回戦でD・ハンチュコバ(スロバキア)に敗れていた。
「彼女は全ポイントで攻めてきました。下がることはありませんでした。もし、それが決まってくるとタフでした。だけど、何本も長いラリーがありましたし、何本も良いポイントがありました。残念ながら今日は勝てませんでした。彼女は良いプレーでした。」
22歳のチブルコワは、準々決勝で第5シードのM・シャラポワ(ロシア)とベスト4の座を懸けて対戦する。シャラポワはこの日、第20シードのS・ポン(中国)を6-4, 6-2のストレートで下し、ベスト8入りを決めている。
2002年のチャンピオンであるシャラポワは「今日はするべき事をしました。良いプレーでしたが、ここからが本番です。ここからさらにレベルを上げたいです。2006年以来の準々決勝ですから、間違いなく前進しています。」と、これからの意気込みを語っている。
シャラポワとの対戦を前にチブルコワは「マリアとは3度か4度の対戦をしていて、最近の2戦で勝利しています。しかし、それはクレーでしたし、今回は違うテニスになるでしょう。彼女は常に素晴らしい対戦相手ですが、私も自信があります。明日は素晴らしい試合になるでしょう。」と、コメントを残した。
この他の試合の結果は以下の通り。
V・アザレンカ(ベラルーシ) (4) ○-× N・ペトロワ(ロシア), 6-2, 6-2
M・バルトリ(フランス) (9) ○-× S・ウィリアムズ(アメリカ) (7), 6-3, 7-6 (8-6)
P・クヴィトバ(チェコ共和国) (8) ○-× Y・ウィックマイヤー(ベルギー) (19), 6-0, 6-2
T・ピロンコバ(ブルガリア) (32) ○-× V・ウィリアムズ(アメリカ) (23), 6-2, 6-3
S・リシキ(ドイツ) ○-× P・ツェトコフサ(チェコ共和国), 7-6 (7-3), 6-1
T・パスゼック(オーストリア) ○-× K・ペルバク(ロシア), 6-2, 2-6, 6-3
今大会のディフェンディング・チャンピオンであるセリーナと、通算5度の優勝を誇るヴィーナスが揃って敗退しており、勝ち残った選手でグランドスラムのタイトルホルダーはシャラポワのみとなっている。
今大会の優勝賞金は110万ポンド。
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