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男子テニスツアーの米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、賞金総額44万2500ドル、クレー)は8日、シングルス準々決勝4試合が行われ、第6シードの錦織圭(日本)が第1シードのM・フィッシュ(アメリカ)に6-3, 6-2のストレートで勝利、今季2度目となるツアーベスト4入りを決めた。
この日の試合を通して1本もブレークピンチに直面しなかった錦織は、世界ランク11位のフィッシュから3度のブレークを奪い、1時間10分でベスト4の座を手に入れた。
来週に発表される世界ランキングで、自己最高となる56位を上回ることが予想される錦織は「今日の彼は素晴らしいプレーをしていたとは思いません。とてもミスが多かったです。だけど、今日は彼を倒すのに十分な良いプレーでしたし、クレーコートで良いプレーでした。」と、勝利を振り返った。
「良いリターンでした。それが、今日に良くできたことの一つです。」と語った錦織は、準決勝でP・クエバス(ウルグアイ)と決勝への切符を争う。第7シードのクエバスは、第3シードのG・ガルシア=ロペス(スペイン)を1-6, 7-6 (7-4), 6-3の逆転で破り、準決勝に進出している。
一方のフィッシュは、今大会で優勝すれば念願のトップ10入りだった。
「アメリカのナンバー1ということは、コートに入るたびに人々の注目を集める責任があるし、とても良い経験だと思う。出来ればその責任は、ほんの少しで良かったし、今夜はもっと良いプレーをしたかったね。」
予選から勝ち上がってきたI・カルロビッチ(クロアチア)は、第4シードのJ・アイズナー(アメリカ)を7-6 (7-2), 6-7 (2-7), 7-6 (11-9)のフルセットで撃破、3時間16分のマラソンマッチを制し、ベスト4入りを果たしている。
身長208cmと男子ツアーで最も身長が高いカルロビッチは、試合を通して24本のサービスエースを記録したが、対するアイズナーも身長205cmを誇り、23本のサービスエースを決めている。
まるで鏡を見るような相手と対戦となったカルロビッチは「今なら、自分と対戦する気持ちが分かるね。本当に簡単ではありませんでした。彼にエースを決められても、自信を失わないようにしました。冷静さを保つようにして、最後は、なんと言って良いか分かりませんがツキがありました。接戦でした。」と、試合を振り返った。
ファイナルセットのタイブレーク、9-9の場面でカルロビッチはこの試合で最後となるサービスエースを決めると、マッチポイントではフォアハンドをオンラインに決めて試合に終止符を打った。
2007年に今大会を制しているカルロビッチは、昨シーズンはアキレス腱の手術を受けたため、その大半を棒に振っていた。しかし、今大会では予選を含め7日間で6試合をすでに行っている。
試合後の会見でカルロビッチは「こういう形で負けるのは簡単なことではありません。わずか1ポイントが勝敗を決めるような試合でした。しかし、良い試合でしたし、彼の今後の活躍を祈っています。」と、かつてはダブルスパートナーでもあったアイズナーを気遣った。
元世界ランク14位のカルロビッチは、準決勝でR・スウィーティング(アメリカ)と対戦する。最後の地元勢となったスウィーティングは、T・ガバシュビリ(ロシア)を3-6, 6-3, 6-1の逆転で破り、ベスト4進出を決めている。
今大会の優勝賞金は8万650ドル。
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