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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会13日目の11日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が第12シードのM・ヨージニ(ロシア)を6-2, 6-3, 6-4のストレートで下し、今大会では自身初となる決勝進出を果たした。
USオープンのタイトルを獲得すれば生涯グランドスラム達成となるナダルは、第3セット第8ゲームでヨージニにブレークを許したが、その場面以外は安定した試合運びでヨージニを圧倒した。
この日の勝利でグランドスラム大会で20連勝となったナダルは決勝で、第2シードのR・フェデラー(スイス)と第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)の勝者とタイトルを争う。
「僕のキャリアにとって、新しい一歩だと思う。僕にとってはとても重要な勝利なのは間違いないよ。」とナダル。「1年の最後のグランドスラムで決勝に進出するのは新しいことだよ。ここに来る時は、いつも問題を抱えていたからね。」
生涯グランドスラムの達成のために、ナダルは精神的にも肉体的にも万全の体制でニューヨークに乗り込んできた。さらにサーブもパワーアップしたナダルは、今大会での6試合を通じてプレーした91ゲームのサービスゲームで2度しかブレークされていない。
ここまでの6試合を全てストレートで勝ちあがっているナダルについてヨージニは「ラファより優れた選手を挙げるのは難しいね。彼はナンバー1だし、本当に良いテニスをしているよ。」と、白旗を振った。
世界ランク14位のヨージニは、準々決勝でS・ワウリンカ(スイス)との4時間を超えるフルセットマッチを制し、キャリア通算2度目となるグランドスラム準決勝進出を果たしていた。またナダルに対しても4勝7敗という記録を持っていたヨージニであったが、この日は番狂わせを起こすほどのエネルギーは感じられなかった。
「本当に疲れていたとは言えないけれど、十分に速くはなかったね。判断が素早くできなかった。動き自体は良かったけど、頭が手と足より一歩遅かった。」とヨージニは自らのパフォーマンスを振り返った。
第1、第2セットを先取したナダルは、第3セットでも先にブレークに成功しリードを奪う。ゲームカウント4-3で自らのサービスゲームを迎えたナダルは、今大会通じて2度目となるブレークをヨージニに許したものの、続く第9ゲームで直ちにブレーク、第10ゲームをきっちりとキープして決勝進出を決めた。
この勝利でナダルは、1969年のR・レーバー(オーストラリア)以来となる同一シーズンでの全仏オープン、ウィンブルドン、そしてUSオープンでタイトルを獲得するチャンスを得たが、ナダル自身は自らを歴史上の選手と比べる気はなく、メジャー16勝を誇るフェデラーこそが最高の選手だと考えている。
「僕が考える中では、史上最高の選手だよ。」とナダル。「僕はレーバーについて知らないし、過去がどうだったなんても分からない。僕はその世界にいなかったからね。」
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