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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会10日目の8日、ナイトセッション第2試合で男子シングルス準々決勝が行われ、第2シードのR・フェデラー(スイス)が第5シードのR・ソデルリング(スウェーデン)を6-4, 6-4, 7-5のストレートで下し、7年連続となる準決勝進出を決めた。
あまりに強風のためにトスアップもままならない中、ソデルリングが2本しかサービスエースを決められなかったの対し、フェデラーは緩急とコースをピンポイントに狙ったサーブで18本ものエースを叩き込んだ。
「キャリアを通してずっとサーブの練習をしているんだよ。もし風の中でサーブが打てなかったら、大変なことだよ。朝の2時か4時に起きたとしても、僕はサーブを打つことができるだろう。」と、フェデラーは自らの武器の一つであるサーブについて語った。
この日の勝利でフェデラーは、ソデルリングとの対戦成績を13勝1敗としている。唯一の敗戦は直前の試合であった全仏オープン準々決勝のことで、ソデルリングがフェデラーのグランドスラム連続ベスト4進出記録を23でストップしていた。
その後のウィンブルドンでも準々決勝で敗退していたフェデラーは、すでに全盛期の力を失ったと囁かれていた。しかし29歳の誕生日から約1ヶ月、通算5度の優勝を誇る今大会で再びメジャー準決勝の舞台に帰ってきた。
前回の対戦では、球足の遅いクレーコートでありながらも14本のサービスエースを決め、そのフォアハンドで大量のウィナーを生産したソデルリングであったが、この日は第3セット途中でようやく1本目のエースを決めた。対するフェデラーは、その時すでに3本連続を含む15本のサービスエースを記録していた。
コートの手前から奥に向かって風が吹く中、試合前のコイントスでフェデラーは追い風となるコートを選択した。対するソデルリングは向かい風の中でのサービスゲームを選択、オープニングゲームをキープした。
エンドチェンジ後、今度は向かい風でのサーブとなったフェデラーは、0-40といきなりのブレークピンチに直面するが、チャレンジによる再判定の助けもあり何とかキープし1-1となる。
第6ゲーム、ソデルリングはこの試合4本目となるブレークチャンスを得るがフォアハンドをミスしてしまうと、ここからフェデラーがサービスゲームで15ポイントを連取することとなる。
両者ブレークがないまま迎えた第7ゲーム、30-15からソデルリングが2本のエラーを犯し、フェデラーにこの試合初めてとなるブレークチャンスが訪れる。このチャンスを見事なドロップショットで決めたフェデラーが、この試合始めてのブレークに成功し4-3とリードを奪うと、続くサービスゲームをしっかりとキープし36分でセットを先取する。
続く第2セット、序盤でお互いにブレークを交換した後に迎えた第5ゲーム、40-0としたソデルリングが簡単なオーバーヘッドショットをミスしてしまうと、そこから立て続けにポイントを失ってしまいフェデラーにブレークを許す。リードを奪ったフェデラーは、ソデルリングにチャンスを与えることなくサービスキープを続け2セットアップとする。
もう後がなくなったソデルリングは、第3セット第8ゲームでブレークを奪い5-3で自らのサービスゲームを迎える。しかし、フェデラーが直後のゲームでブレークバックに成功し追いつくと、続く3ゲームを一気に連取してゲームセット、最後はこの日18本目のサービスエースで試合を締めくくった。
フェデラーは準決勝で、第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。両者が今大会の準決勝で対戦するのは3年連続であると同時に、2007年の決勝でも対戦していることから4年連続での顔合わせとなる。
今大会ではフェデラーに4連敗を喫しているジョコビッチは「試合で何が起こるなんて分からないよ。過去3年の負けについては考えたくないんだ。本当に接戦だったからね。」と、リベンジへの意気込んでいた。
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