HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会10日目の8日、男子シングルス準々決勝が行われ、第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第17シードのG・モンフィス(フランス)を7-6 (7-2), 6-1, 6-2のストレートで下し、準決勝に駒を進めた。
今年で4年連続となるベスト4入りを果たしたジョコビッチは、準決勝で第2シードのR・フェデラー(スイス)と第5シードのR・ソデルリング(スウェーデン)の準々決勝の勝者と対戦する。2007年には自身初となるグランドスラム決勝まで勝ち上がっていたジョコビッチであるが、3年連続でフェデラーに敗れている。
強風が吹き荒れるセンターコート、ジョコビッチは試合を通して50本もの凡ミスを犯しながらも攻撃的な姿勢を崩さず、38本のウィナーを決めモンフィスを2時間24分で撃破、「スーパーサタデー」と呼ばれる準決勝の舞台への切符を勝ち取った。
「大会通して最悪のコンディションだった。」とジョコビッチ。「お客さん達はテニスを楽しむどころじゃなかったと思うよ。いくらかアクロバティックなプレーをしたんだけどね。」
この日の戦術としてネットプレーを多用したジョコビッチは、59回のネットアプローチで40ポイントを獲得するなど、強風の中でもポイントを重ね、接戦で第1セットを奪うと、第2セット以降はモンフィスを寄せ付けなかった。
2008年の全豪チャンピオンであるジョコビッチは「成長した証というところかな。色々な状況でプレーをしてきた経験があるからね。」と、経験を積んできていることを強調した。
モンフィスよりも風に対応していたジョコビッチであったが、第1セット第4ゲーム、試合をより盛り上げたのはモンフィスであった。
頭上を越えたボールを追いかけたモンフィスは、普通にスイングするのが可能な体勢ながらも股抜きショットに挑戦、しかしボールは惜しくもネット下段に突き刺さった。股抜きショットといえば、ジョコビッチは昨年の準決勝でフェデラーに鮮やかなパスを決められている。
この時のプレーについてジョコビッチは「お願いだから決まらないでって思ったよ。あのショットは十分すぎるほど経験しているからね。」と、お得意のユーモアで切り返した。
一方、風に翻弄されたモンフィスは「完全に駄目だった。サーブも打てないし、フォアも駄目だった。何のために走ったんだろうね。」と、ボールが飛ぶ方向すらも変えてしまう強風にお手上げだった。
これまでの3年間、今大会ではフェデラーにしか負けてはいないジョコビッチは、第1セット序盤でモンフィスにブレークを許してしまうも、攻撃の手を緩めずにブレークバックに成功すると、タイブレークでは堅実なプレーでモンフィスを突き放した。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.