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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会8日目の6日、ナイトセッションで行われた男子シングルス4回戦に第2シードのR・フェデラー(スイス)が登場、第13シードのJ・メルツァー(オーストリア)を6-3, 7-6 (7-4), 6-3のストレートで退け、グランドスラム26大会連続となるベスト8進出を果たした。
今大会では6年連続での決勝進出を果たしているフェデラーは、準々決勝で第5シードのR・ソデルリング(スウェーデン)と対戦する。デイセッションに登場したソデルリングは、第21シードのA・モンタネス(スペイン)を4-6, 6-3, 6-2, 6-3で下してのベスト8進出を決めている。
フェデラーにとってソデルリングといえば、今年の全仏オープン準々決勝で敗れ、それまで更新していたグランドスラムでの連続ベスト4進出記録を23で途絶えさせられた因縁の相手。「彼はいつでも危険な選手だ。準々決勝でロビンと対戦するなんて、僕にとっては厳しいドローなのは明らかだよ。」と、フェデラーはコート上でのインタビューに答えた。
さらにフェデラーは続けて「ここまでセットを失っていないことには満足しています。どういうプレーをするのかは問題ではありません。コートではどんな時でも素晴らしいプレーをしたいと思っていますが、相手がそれをタフにします。彼らはプレーして、自分が望まない方法で試合が進んでしまうのです。」と、コメントを残した。
また第2セットのタイブレークでフェデラーは、2度もボールがネットインしてポイントを獲得する幸運にも助けられた。
「1セットも取れないなんて残念すぎるよ。第2セットは取れてもおかしくなかった。僕の方がより危険な選手だったと思う。タイブレークでは、あれ以上にラッキーになることなんてないよ。」とメルツァー。
最初のポイントは1-1の時、フェデラーがフォアハンドでアプローチショットを放つも白帯に直撃、ボールはコードの上を転がりメルツァー側に落ちた。2ポイント目は4-4の時で、フェデラーのフォアハンドリターンがネットに当たりメルツァー側に落ちた。
そして迎えたセットポイント、フェデラーがクロスコートにフォアハンドウィナーを叩き込むと「カモン」と大きな声で自分を奮い立たせた。
第3セットに入ると、2セットダウンと追い込まれたメルツァーがいきなりのブレークに成功するも、そのリードも長続きはせずフェデラーがすぐさまブレークバックする。さらに4-2とフェデラーがリードを奪うと、そのまま試合終了まで逃げ切った。
共に29歳のフェデラーとメルツァーは、10年以上もお互いに知り合いというだけでなく、ジュニア時代にはダブルスを組んだこともあった。しかし、今年のウィンブルド4回戦まで両者が対戦することはなく、その時もフェデラーがストレートで勝利していた。
フェデラーとの対戦が決まったソデルリングは「どんな時でも世界最高の選手と対戦する感覚はとても良いもの。その試合は、そのためにトレーニングしてきたものだし、テニスを始めた時に夢見た大舞台のようだ。とても楽しいよ。」と、意欲を燃やしていた。
この他の試合では、第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第19シードのM・フィッシュ(アメリカ)を6-3, 6-4, 6-1で、第17シードのG・モンフィス(フランス)がR・ガスケ(フランス)を6-4, 7-5, 7-5で下し、準々決勝進出を決めている。
今大会の優勝賞金は170万ドル。
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