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ナダルがストレート勝ちで決勝進出◇ウィンブルドン=差替

テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は大会11日目の2日、男子シングルス準決勝2試合が行われ、第2シードのR・ナダル(スペイン)が地元勢で第4シードのA・マレー(英国)を6-4, 7-6 (8-6), 6-4のストレートで下し、2年ぶり4度目となる決勝進出を果たした。

優勝した2008年以来となる決勝進出を決めたナダルは「信じられない1日だ。僕にとってはとても重要な勝利ですし、マレーはとても良いプレーをしていて、僕はベストのプレーが本当に必要だったので、キャリアでも一番難しい勝利の一つでしょう。とても嬉しいです。」と勝利の喜びを語った。

この日の試合でナダルは、第1セット第9ゲームでブレークに成功しゲームカウント5-4とリードすると、続く自らのサービスゲームをキープしセットを先取する。

続く第2セットでは、第8ゲームでマレーがこの試合初めてのブレークチャンスを迎えたものの、ここはナダルが粘りサービスキープすると、そのままお互いにサービスキープが続きタイブレークに突入する。

タイブレークでは5-5からミニブレークに成功したマレーが先にセットポイントを握ったが、ここからナダルが3ポイントを連取し逆転に成功すると2セットアップとしマレーを追い詰める。

2セットを失い後がないマレーは、第3セット第1ゲームでブレークに成功し反撃の狼煙を上げる。しかし、第8ゲームでナダルがブレークバックに成功すると、第10ゲームでもマレーのサービスゲームでブレークに成功し、そのままゲームセットとなった。

この試合を通してマレーは、19本のサービスエースと37本のウィナーを放ったものの、最後までナダルのディフェンスを打ち崩すことが出来ず、地元ファンの大歓声に応えることができなかった。

試合後の会見でマレーは「試合に負けて本当に残念だよ。決勝には素晴らしい選手が勝ち残った。1人は世界ランク2位と3位を連続で圧倒しているからね。ここで初めての決勝に進出したかったから、今日は勝てなくて残念だ。」と落胆の色を隠さなかった。

それに対しナダルは「彼にはゴメンと言ったよ。彼にとってはとても重要な試合と分かっていたからね。それに彼にとっては、一番重要なタイトルを勝ち取るチャンスでもあった。彼は良い人だし、近い将来にグランドスラムで勝てると思うし、相応しいと思うよ。」と敗者を気遣った。

勝利した世界ランク1位のナダルは、決勝で第12シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)とタイトルを争う。ベルディフは第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 7-6 (11-9), 6-3で下し、自身初となるグランドスラムでの決勝進出を決めている。

(2010年7月3日2時56分)
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