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男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額62万7700ユーロ、芝)は木曜日にシングルス3回戦を行い、今大会過去4度の優勝を誇る第4シードのA・ロディック(アメリカ)が、第14シードのD・セラ(イスラエル)に4-6, 6-7 (8-10)のストレートで敗れるという大波乱が起きた。
ロディックは試合を通してセラに主導権を握られ、プレッシャーの中での試合となった。第1セットはセラから1度もブレークが奪えず、逆にセラにブレークを1度許しそのセットを失う。
第2セットでは、セラのサービスゲームで1度もブレークポイントを握れなかったが、自身のサービスゲームで直面した4度のブレークピンチ全てを切り抜け、タイブレークへと持ち込んだ。しかし、2本あったセットポイントを取ることができず、セラの2度目のマッチポイントで試合に終止符が打たれた。
「セラは素晴らしいプレーをしたよ。彼を賞賛するよ。特別な戦略を考えていたんじゃなかな。しっかりショットを決めていたし、彼のサービスゲームではなかなかポイントが取れなかった。ミスも少なかったしね。」と、セラを賞賛するロディック。
加えて「何か違うことができたかなとも思うけど、彼は完璧なプレーをしていた。今日は彼のプレーが自分のテニスを上回っていたね。」と、完敗を素直に認めていた。
セラはこれでロディックとの対戦成績を1勝1敗とし、ベスト8入りを決めた。準々決勝ではR・シュトラー(ドイツ)と対戦する。シュトラーはこの日に第11シードのR・ガスケ(フランス)と3回戦を行う予定だったが、ガスケは腰痛が悪化したため、試合開始前に棄権を申し入れており、不戦勝での勝ち上がりだった。
この日はロディックだけではなく、上位シード勢に波乱が続いた。第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)もX・マリス(ベルギー)に3-6, 6-4, 2-6で、第5シードのM・チリッチ(クロアチア)も第12シードのM・ロドラ(フランス)に6-7 (2-7), 2-6で敗れ去り、大会を去る結果となった。
小雨の降る中での試合となったジョコビッチは「今日の状況はあり得ないよ。この状況の中でプロのテニスの試合をしろだなんて、おかしすぎる。試合中ずっと雨を感じていたし、コートはとても滑りやすかった。筋肉を伸ばしてしまいそうになったり何度も怪我をしそうになったんだ。」と、大会側への不満を漏らしていた。
ノーシードながらベスト8入りを決めたマリスは、2002年8月に世界ランク19位まで上り詰めるも、手首の怪我でツアー離脱を余儀なくされていた。準々決勝ではM・グラノジェルス(スペイン)6-4, 7-6 (7-5)で下した第7シードのS・クエリー(アメリカ)と顔を合わせる。
世界ランク1位へ返り咲いた第1シードのR・ナダル(スペイン)も3回戦を行ったが、第16シードのD・イストミン(ウズベキスタン)に7-6 (7-4), 4-6, 6-4と、3時間53分の大接戦を強いられたが辛くも勝利を決めて、大波乱の渦を逃れた。第3セットでナダルはトレーナーを呼び、右足の太腿に治療を受けるシーンが見られた。
「トレーナーを呼んで、足の状態をチェックしてもらったんだ。もうちょっと検査が必要だ。危険なことはないさ。今怪我をしてしまったら、1週間後のウィンブルドンを万全で臨むのは難しくなるからね。棄権することは考えていない。明日も試合をするよ。もちろん注意が必要だし、もう少し検査も必要だね。」と、ナダルは怪我の状態を説明していた。
ナダルはベスト4入りを懸けて第8シードのF・ロペス(スペイン)と対戦する。ロペスは第9シードのJ・ベネトー(フランス)を6-2, 6-4のストレートで退けての勝ち上がり。
第3シードのA・マレー(英国)もM・フィッシュ(アメリカ)との3回戦に登場したが、4-6, 6-1, 3-3と、第1セットを奪われたマレーが第2セットを奪い返し、試合は勝敗を決める第3セットへ入ったところで、日没のため翌日へと順延が決まった。この試合の勝者がロドラと準々決勝を行う。
今大会の優勝賞金は7万9250ユーロ。
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