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スキアボーネがイタリア女性初のグランドスラム優勝◇全仏オープン

テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会14日目の5日、女子シングルス決勝が行われ、第17シードのF・スキアボーネ(イタリア)が第7シードのS・ストザー(オーストラリア)に6-4, 7-6 (7-2)のストレートで勝利、イタリア人女性として初のグランドスラム優勝を達成すると共に、優勝賞金112万ユーロを手に入れた。

第1セットを先取したスキアボーネは、第2セットでは1−4と大きくリードされてしまったが、そこから何とかタイブレークに持ち込むと、逆転で第2セットを奪取して勝利を決めた。

勝利の瞬間、スキアボーネは背中からコートに倒れ込み、体を反転させるとコートにキスをして喜びを表した。そしてストザーと抱き合いお互いに健闘を称えあうと、コートの壁を乗り越えて自らのスタッフの下に駆け寄ると、もみくちゃにされながらも勝利の喜びを分かち合った。

18度のグランドスラム制覇の偉業を達成しているM・ナブラチロワ(アメリカ)は「情熱が溢れていました。彼女は勝ちたかった。彼女は必要ならば、コートの上で死ぬこともいとわないでしょう。」とスキアボーネの勝利を語った。

2000年の今大会チャンピオンであるM・ピアース(フランス)からトロフィーを受け取ったスキアボーネは「素晴らしいトロフィーをありがとう。信じられない感覚です。」と喜びを語った。

29歳のスキアボーネは、女子としては1969年に30歳でウィンブルドンを制したA・ジョーンズ以来の優勝者の中で最年長のグランドスラム優勝者となった。また、男女通じてイタリア勢としては、1976年のA・パナッタが全仏オープンで優勝して以来の快挙となった。

さらに第17シードと、トップ10以外の選手が今大会を制したのは1933年以来のこととなった。

「誰もがなりたい自分になったり、やりたいことが出来るチャンスがあるということです。これが私の身に起きたことです。」とスキアボーネ。

スキアボーネとストザーにとって、今回が初めてのグランドスラム決勝進出であったが、スキアボーネはチェンジオーバーの際に観客席のファンに向けて微笑みかけるなどリラックスした様子を見せていた。

「彼女たちはアグレッシブでクリエイティブなとても良いテニスをしていました。クリエイティブな選手が決勝に進出して、良いプレーを見せてくれることは素晴らしいことです。」とナブラチロワは決勝を振り返ってコメントしている。

一方のストザーは、4回戦でJ・エナン(ベルギー)、準々決勝でS・ウィリアムズ(アメリカ)、そして準決勝でJ・ヤンコビッチ(セルビア)など強豪から勝利を奪っていたフォアハンドでミスを重ねた。

「本当に残念です。大きな旅で素晴らしい2週間でした。おとぎ話を完成させたかったですが、時としてそれは出来ないことです。」と語ったストザーの声は震えていた。

試合序盤は両者共にサーブが好調でキープが続く展開となるが、ストザーのサービスゲームとなった第9ゲーム、スキアボーネが0−40と大きなブレークチャンスを迎えると30−40からストザーが痛恨のダブルフォルトを犯してしまう。

続く第10ゲームで、スキアボーネも0−30とピンチに直面したものの、ここから4本のウィナーを決めサービスキープで第1セットを先取する。

第2セットに入るとストザーが反撃に転じ、第3ゲームで2本のブレークピンチを切り抜けキープに成功すると、第4ゲームでこの試合初めてのブレークに成功し4−1とリードを奪う。

しかしスキアボーネがここから3ゲームを連取し4−4に追いつくと、そのままタイブレークに突入。タイブレークでは2−2から4本連続でウィナーを決めたスキアボーネがマッチポイントを握ると、コーナーに放ったバックハンドショットをストザーが返すことが出来ずゲームセットとなった。

(2010年6月6日4時04分)
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