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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会3日目の25日、残りの女子シングルス1回戦が行われ、第22シードのJ・エナン(ベルギー)、第12シードのM・シャラポワ(ロシア)、そしてクルム伊達公子(日本)らがそれぞれ勝利し、2回戦に駒を進めている。
今大会で4度目の優勝を飾った2007年以来の出場となったエナンは、T・ピロンコバ(ブルガリア)を6-4, 6-3で下し、今大会で3年ぶりの勝利を飾っている。
今大会での連勝記録を22に伸ばしたエナンは「何を期待していいか分かりませんでしたし、どうやって自分の感情と向き合うのかも分かりませんでした。コートに入って試合が始まったとき、たくさんのものが戻ってきました。観客の皆さんとそれを共有することは、ただ素晴らしいですし、彼らは再び応援してくれました。だから復帰したことは良かったです。」と、3年ぶりとなるパリの舞台について語った。
20ヶ月の引退生活を終え、今シーズンからツアーに復帰しているエナンは今大会の優勝候補に名を連ねている。
「彼女は今大会で優勝するチャンスがあるわ。」と、ピロンコバ。「彼女のプレーはいまだに素晴らしい。引退して彼女が何かを失ったとは思えません。以前よりも良いプレーをしていると思います。彼女は素早く、ストロークはより堅実になっています。」と今のエナンについてコメントを残した。
今大会の女子シングルスにエントリーしている選手の中で最年長となるクルム伊達は、2年連続で今大会の決勝に進出していた第9シードのD・サフィーナ(ロシア)を3-6, 6-4, 7-5の逆転で下し、2008年の復帰後から初めてとなるグランドスラムでの初戦突破を果たしている。
オープン化以降、今大会の女子シングルスで勝利した選手の中で2番目の年長選手となった39歳のクルム伊達は、試合後の会見で最後にトップ10選手に勝った記憶について質問されると「1996年にマディソン・スクエア・ガーデンで行われたチャンピオンシップです。1回戦でM・セレス(アメリカ)に勝利していますが、彼女は引退しています。」とコメントした。
今大会で優勝すれば生涯グランドスラム達成となる第12シードのシャラポワは、予選勝者であるK・ペルバク(ロシア)を6-3, 6-2で下し、順当に2回戦進出を決めている。
この日は日本勢から森田あゆみ(日本)も登場していたが、K・フリッペンス(ベルギー)に1-6, 4-6のストレートで敗れ、8大会目となるグランドスラム挑戦ながらも初戦突破はならなかった。
この他の試合の結果は以下の通り。
M・バルトリ(フランス) (13) ○-× M・カメリン(イタリア), 6-2, 6-3
Y・ウィックマイヤー(ベルギー) (16) ○-× S・ザラボバ(チェコ共和国), 6-1, 6-1
S・ペア(イスラエル) (18) ○-× N・ヤゴステラ=ビベス(スペイン), 6-1, 6-4
V・ズヴォナレーワ(ロシア) (21) ○-× A・ブリアンティ(イタリア), 6-3, 6-1
D・ハンチュコバ(スロバキア) (23) ○-× T・タナスガーン(タイ), 6-1, 6-1
鄭潔(中国) (25) ○-× E・ビュチコワ(ロシア), 7-5, 6-4
A・パブリュチェンコワ(ロシア) (29) ○-× A・コルネ(フランス), 6-4, 6-2
A・ピヴォヴァロヴァ(ロシア) ○-× I・オラル(ルーマニア), 6-4, 6-3
J・グロス(オーストラリア) ○-× Y・チャン(台湾), 6-2, 6-3
O・サンチェス(フランス) ○-× S・ペリー(アメリカ), 7-6 (7-4), 6-0
A・ロディオノワ(ロシア) ○-× E・マカロバ(ロシア), 6-3, 6-2
K・ザコパロバ(チェコ共和国) ○-× K・シュレボトニック(スロベニア), 7-6 (7-3), 4-6, 6-2
J・クレイバス(アメリカ) ○-× K・オブライエン(英国), 6-0, 4-6, 6-2
B・マテック(アメリカ) ○-× V・キング(アメリカ), 6-2, 6-2
O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ) ○-× C・スアレス・ナバロ(スペイン), 7-6 (11-9), 6-1
S・バンマー(オーストリア) ○-× M・デュケ=マリーノ(コロンビア), 6-0, 6-1
今大会の優勝賞金は112万ユーロ。
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