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男子テニスのツアー最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、ハード)は23日、ラウンドロビン・グループBの試合が行われ、ディフェンディング・チャンピオンのN・ジョコビッチ(セルビア)が、第7シードのN・ダビデンコ(ロシア)を3-6, 6-4, 7-5の逆転で破り、ラウンドロビン初戦を勝利で終えた。
ジョコビッチは昨年のツアー最終戦で、ラウンドロビンと決勝の両方でダビデンコに勝利を収めていたが、先月行われた上海マスターズ準決勝ではファイナルセットのタイブレークの末に敗れていた。
この日の勝利で、ジョコビッチは連勝記録を11に伸ばしている。22歳のジョコビッチは、USオープン準決勝でR・フェデラー(スイス)に敗れて以降は19勝1敗の好成績を残しており、今大会直前にはスイス・インドアとパリ・マスターズで2週連続でタイトルを獲得、好調を維持したまま今大会に出場している。また、スイス・インドア決勝ではフェデラーを、パリ・マスターズ準決勝ではR・ナダル(スペイン)から勝利している。
試合後の会見でジョコビッチは「コートではそれほど良い気分じゃなかったよ。動きが少し遅かったし、リズムに乗り切っていなかった。反応もね。だけど、最初の試合に勝つことが出来て満足しているよ。長い試合になるとは思っていた。ダビデンコは調子が良いみたいだし、とても積極的な選手だ。だけど、何とか勝てたから、とても嬉しい。」と、調子が上がらない中でも手にした勝利の喜びを語った。
この日の試合で先手を取ったのは、世界ランク7位のダビデンコ。第1セット第5ゲームをブレークし3-2とリードを奪ったダビデンコは、第9ゲームでこのセット2度目のブレークに成功し、同3位のジョコビッチから第1セットを先取する。
第2セットでは互いに譲らぬ攻防が続いたが、ゲームカウント4-4で迎えた第9ゲーム、ダビデンコのミスを活かしたジョコビッチがこの試合初めてのブレークに成功、続くゲームを何とかキープしたジョコビッチが試合を振りだしに戻す。
勝敗の行方がかかる第3セット、序盤でブレークに成功したジョコビッチがサービスキープを続け、ゲームカウント5-4で自らのサービスゲームと絶好のチャンスを迎える。しかし、ここはダビデンコが粘りをみせブレークバックに成功し5-5とするも、続く第11ゲームでジョコビッチが決定的なブレーク。第12ゲームをキープしたジョコビッチが勝利を収めた。
2時間47分の戦いを終えた両者は、満員の観客がスタンディング・オベーションをおくる中、ネット際に歩み寄るとお互いに着ていたシャツを交換、健闘を称えあった。
初戦は落としたものの、ダビデンコは準決勝進出への望みを捨ててはいないようだ。「今日は良いテニスを見せれた。本当に素晴らしかったけど、敗れてしまった。まだチャンスはあるし、次はナダルとの試合だ。多分、自信もあるし、少しガッカリもしている。だけど、何が起きるか分からないよ。」とコメントを残した。
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