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先月3日に現役を引退した元・プロテニスプレイヤーの杉山愛(日本)が15日、ニッケ全日本テニス選手権の最終日に招かれ、財団法人日本テニス協会とギネス・ワールド・レコーズ社による授与が行われた。杉山のグランドスラム62大会連続シングルス出場がギネス世界記録に認定されたことを、テニス界、ギネス・ワールド・レコーズ社が同時に祝福する機会となった。
授与式は、決勝戦開始前に行われた。大勢の観客の前で、杉山が登場すると、コートサイドからは大きな拍手と祝福の歓声が上がった。
まず、財団法人日本テニス協会会長である盛田正明氏が、杉山の功績をたたえ、特別表彰の盾を授与。固い握手を交わした。続いて、ギネス・ワールド・レコーズ社の公式認定員の小川エリカ氏より、ギネス世界記録の認定証の授与が行われた。小川氏は、認定証とあわせ、発売されたばかりの『ギネス世界記録2010』を贈呈し、杉山の偉業を称えた。
会場には、親交の深い同期の吉田友佳(日本)、佐伯美穂(日本)も祝福に駆けつけ、花束を贈って祝福すると、杉山は、満面の笑顔で花束を受け取った。3人が抱き合って杉山の健闘を祝福すると、会場からは一番の拍手が送られた。
杉山は「まずはじめに、天皇陛下のご在位20年を記念した大会で、わたくしにもこのような素敵な場を設けていただきまして本当にありがとうございます。そして今日、グランドスラム62回連続出場記録が世界的にも認められ、とても光栄に思っています。」と挨拶。
続けて「(プロテニスプレイヤーとしての人生が)スタートした時点では、62回連続出場を目標にすることはありませんでした。日々の練習やトレーニング、1つの大会ごとに自分のベストを尽くしてやってきた結果が、62回という数字に結びついたんじゃないかな、と思っています。それもやはり、家族をはじめ、チーム愛のみんな、そして良い時も悪い時も常に応援してくださったたくさんのファンの方の力が、私をここまで押し上げてくれたんだな、と思っています。ほんとうに皆さんありがとうございました。」と、ファンへの感謝を述べると、会場からは大きな拍手が起こった。
引退後の生活について杉山は、「まだ、選手生活を引退して1ヶ月しか経っていないんですが、色々なことにチャレンジしています。日本でのこのような生活をするということ自体が新鮮です。これからはテニスだけはなく、色々なことにチャレンジして、楽しくがんばっていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。」と述べ、充実した生活を報告した。
その後、杉山は表彰台からファンの大歓声に愛ちゃんスマイルで応えて会場を後にした。
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